十番隊とどっかの隊合同で任務のため現世に出てきてサッと虚も退治して少し見回りしてから尸魂界に戻ろうとしたときに私がうっかりはぐれて霊圧辿ろうとしても辿れなくてどうしようどうしようってなって向こうも私がいないことに気付いて探そうと思っても霊圧辿れないし私は何も見えないし向こうは私を探し出すことも出来なくて一先ず尸魂界に帰るんだけど、帰ってから十二番隊の義骸が粗悪品だったこと、人間に溶け込んでしまった隊士を探し出すことは極めて困難と判断されて捜索を諦めろ、と…。
隊長副隊長は勿論自分の部下が!と抗議をしたけど上は変わりなんていくらでもいる、と…そういうことを言い…ワア〜という感じ。現世へ出向く任務があればその都度私を探すもまあ見つかるわけもなく……。

そんな私は運良く浦原さんに拾われてどうにか元に戻る方法を探してもらって色々試すんだけど義骸から抜けることはできないと言われ死神に戻ることは諦めろと…。その義骸もまた浦原さんが作ったものだったから多少なりとも罪悪感があったのか生活のサポートはすると言われ浦原商店に置いてもらうことに。
気の毒だと思った浦原さんは生活のサポートと称して虚対策の道具やら何やらを持たせてくれたのと同時に私が死神への思いが断ち切れないのを感じて死神だった頃の記憶を徐々に消していく薬を飲ませていく………。私は気付かずに薬を飲み、死神だった頃の記憶がぼんやりとしていく。
浦原商店に置いてもらって数年、現世での生活も慣れたし学校へ通わせてもらうことに。
義骸とその飲まされてた薬の副作用、虚対策の道具とか色々あって霊はまた見えるようになってきた。死神はぼんやり見える程度…。

黒崎一護と同じ年に入学して、朽木ルキアとの接触。その頃はもう死神の記憶が綺麗まっさらに消えてるから最初死神姿のルキア目撃したときは不思議な人がいるなあという感覚。ルキアが浦原商店に世話になるようになってからはお互い事情があるというのが分かって友達…、に、なる。
ルキアから聞く死神の話は現世とはまた違う変わっていて刺激のある話だ!と好きだな〜〜〜と思う。
そしてルキアが尸魂界に連れてかれること、黒崎一護、そしてその他現世組の修行、それを見届ける。私に何が出来るだろうか、と考えるも浦原さんに帰りを待つ人がいるってのもいいんじゃないんスかねえ、と諭され待つことに。
しばらくして一護らが戻ってきて浦原さんの正体も知る。死神だったんだ!と。
一回りも二回りも成長して帰ってきた一護らを見て少し寂しさを覚える。が、自分も何かできたらと自分なりに修行に打ち込む。

尸魂界での反乱、裏切り者のとこを大体知り、そんな中日番谷先遣隊が現れる。突然のルキアの出現に驚くもまた会えた!と嬉しく思う。
けどサッと一護を連れ去って行くからちゃんと話は出来ず。現れた日番谷先遣隊も死神なんだろうなと思いつつ濃いメンツだな〜と視線を送ってると弓親と目が合う。怪訝そうな顔をされては?と思い腹が立つからとりあえず教室から出ていきその日は何事もなく1日が終わる。

後日登校すると物凄い勢いで松本乱菊に絡まれる。突然の金髪美女にたじたじになるも泣きそうな顔をしている乱菊を見てただただ困惑する。
私の件は乱菊と交流のある人達は大体知っていて、何度探しても見つからない上年月も経ってるから皆の記憶からは薄れていたけどたまたま弓親は私のことを覚えていて、それでいて私の顔を見たときにそういえば、と思い出し乱菊に一先ず報告をしていた。
人目もはばからずグイグイくる乱菊に困惑しつつ、教室に冬獅郎が入ってきたことに気が付いた乱菊は私のことを説明する。みるみると目を見開いた冬獅郎は思い切り私の肩を掴んでまじまじと私の顔を見る。私はもちろん記憶が消えてるから何がどうなってるのかさっぱり分からないしただただ至近距離で見つめられて2人の顔の良さに見とれていて…(笑)
そしてまだ名乗ってもいないのに名前を呼ばれ、は?と。いやなんで私の名前?え?あれやこれやと喋ってくる冬獅郎と乱菊が段々怖く思えて思い切り突き飛ばす。騒ぎを聞きつけた一護がその場を収めるもじっとこっちを見てくる冬獅郎が鬱陶しく思えた。

しばらくは避けつつも、不意をつかれ先遣隊に捕まる。放課後だったため、参ったと思う。全く知らない人達に囲まれ心臓がバクバクする。何よりも彼らが私のことを知っているということが何よりも不気味で仕方なかった。

「ねええみり、アンタ何年も行方くらまして…どうして? なんで尸魂界に帰らなかったのよ!」
「知らない、何の話?」
「何年も経ってるから引け目を感じるのは分かるわ、でも誰も怒ってないのよ、私たちずっとアンタのこと探してたのよ!ずっと、ずっと心配だったの」
「知らないよ!!」
「えみり、」
「私は貴方達のことなんて知らない。何で貴方達が私のことを知ってるかも知らないけど人違いなんじゃないの?ほんとに知らない! もう私に関わらないでよ!」
「…えみり、アンタ…………」
「話はもうこれで終わり、私このあと用があるからもう帰らせてもらうね」
「…お前もしかして記憶がねえんじゃねえのか?」
「は?」
「ちょっと一角!何を、」
「おかしくねえか?ここまで頑なに拒否すんの、普通とは思えねェ」
「………なァ、えみり、本当に俺らのこと覚えてないのか」
「…覚えてる覚えてないの話じゃなくて私は知らないの、貴方達のことなんか!」

場の空気が重くなりそのまま私はその場を後にしようとするけど、腕を冬獅郎に掴まれて咄嗟に振り払い、「触んないでよ!!!!」と叫ぶ。
あまりにも苦しそうな顔をした冬獅郎の顔を見てハッとするも知らないものは知らない、と気持ちを振り払ってその場から離れる…。

尸魂界から来た死神達に絡まれた話を浦原さんに愚痴るような感じで話すと顔色が一瞬曇ったことに気付いて疑問が浮かぶ。そういえば、私はここ数年の記憶しかないし、浦原さんに拾ってもらったけど…経緯は?そもそも私に親は?何でこんな生活してるんだっけ?と考えるようになる。
仮に自分が、本当に仮に自分が死神だったとしたなら、どうしてこんな所で学生として生きているのか。考えても考えても何もかも分からなくなっていた。すると、恋次が浦原商店に居候することになり顔を合わせた瞬間なんとも言えない空気が流れる。特に会話は交わさずただ必要最低限での接触をしていた。

恋次と私自身は特に関係はあまり無かったけど乱菊から私の行方不明の話を聞いて当時は憔悴しきっていた乱菊を見て気の毒だ、と思っていた。そして現在、私の住む場所が浦原商店ということに違和感を覚える。一角が言ったように、本当に記憶をなくしているんじゃ、と考えるようになる。
私のことをどこで拾ったのかとかを浦原さんに聞こうとしても上手いことはぐらかされて聞けずにいるし、私の霊圧を探ろうとしても何からの霊力は感じるけど死神ではないことは明白で、何がどうなってるんだ…?と日々悩む。


オチとしては特に何もないけど数年越しにやっと私を見つけても私は記憶が無いし連れて帰ろうとしても死神じゃないから連れて帰ったところでどうしようもないし記憶を取り戻す手段もない訳では無いけどそれが本当に私のためになるのかという話になるしどうしようもない誰も幸せになれない話。

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