食べてしまいたいとはよく云ったもので
まるでごっこあそびのような恋だった
さまようつもりで歩いてきたのよ
ばればれの純情

口先だけの絶叫
どうやったって忘れらんない
天国よりも甘い地獄をきみにあげる
だってもう、すくえない

いくじなしだからね
きみの神様になれると信じていた
見知らぬ誰かを崇拝して、一番近くの僕をころすんだ
私のためには祈ってくれないんですね

どうせもてあます
死因は睦言
蘇生するには口づけか
メルヘンでもあるまいし

でたらめに愛しい
やたらめったら恋しい
そうやって欺いて
どうせなんにも見てやしない

こうしてきみのそばにいて
どんどん悲しくなっていくのはなぜ
泣いているのはそうか、ぼくだったか
だってぜんぶ夢だ


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