はずだった…

あいつがいきなり後ろを振り返ったと思ったら、手にはゴミ袋

そして目の前でゴミ袋を引き裂き俺目掛けて投げてきたのだ


もちろん俺は頭から生ゴミを被り全身ゴミだらけである


生ゴミなげられた…そんなにあいつは俺のこと嫌いなのか…あまりのショックに放心状態になる…その隙にあいつは逃げ出した

逃げ出したことにより我に返った俺は多分聞こえないであろうあいつに向けて言った

「絶対に逃がさねぇからな…」



+++++


そのままなんとかあいつを追いかけ視界に入る位置までこれた

そこでふと考える

ここから先、足を踏み入れていいのだろうか…実は今まであいつを送る時、ちゃんと最後まで送り届けたことがなかったのだ


本当は家まで無事に送り届けたいのだが、何故かそれ以上はしてはいけない気がした

だからあいつが住んでるアパートは知っていても部屋だけは知らなかった

でも今回はあいつの財布と携帯がある。流石にこれがないと困るだろう…


そんなこと考えるうちにいつのまにかあいつの家に到着したようだそして今回はちゃんとしっかりあいつが部屋に入るまでばれないようにゆっくり近づきながら見届ける

あいつの部屋は202号室…か

覚えたからな



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