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「…っ嫌です!そん、な…私は……」
公孫サンに俯せて組み伏せられたまま、趙雲は泣きそうな声で叫んだ。
―…抱かれるのが嫌ならば、儂を口で満足させよ。
そう言って公孫サンは剥き出しにした雄を趙雲の口元に押し付け、口淫を強要した。
無理矢理後孔を犯された事はあれど、雄を自ずから口に含みしゃぶる事など…
想像しただけでおぞましくなった趙雲は首を横にぶんぶんと振り、頑なに行為を拒絶した。
「趙雲、貴様は嫌だ嫌だと拒んでばかり…」
公孫サンはあからさまな溜め息を大きく吐き、趙雲の前髪を鷲掴んだ。
痛みと畏怖で歪んだ眼を睨み、ねっとりとした話し口で脅迫する。
「腰が砕けるまで、犯されたいか?」
「嫌……も、う…」
眼の表面に張った涙の膜が、堪えきれなくなり雫となって床に零れた。
公孫サンはそんな趙雲を気にも留めないかのように、涙が伝う顎を掴み、顔を上げさせる。
「…貴様の部下に輪姦させるのも、一興かもしれんな」
それを聞いて趙雲はまた涙をぽろりと溢し、絶望したそれに近い表情を浮かべた。
公孫サンは趙雲から手を退けて側にあった椅子にどっかりと腰掛け、下穿きを寛げ雄を取り出した。
「趙雲…ほら、さっさと始めんか」
涙を必死に振り落とし、趙雲は重たげに身体を起こした。
公孫サンに促されるままに腰掛けた両足の間に膝を着き、恐る恐るその先端を口に含もうと顔を近付ける。
が、今まで感じた事も無いような噎せ返る程の男臭さに反射的に顔を反らした。
「貴様は…主君の魔羅に触れようともせんのか?」
上を見ずとも感じる威圧感に、趙雲は肩を震わせながら要求に応じた。
グロテスクに赤みを帯びた雄に指が触れ、その熱を感じた瞬間、吐き気すら催した。
だがそれを呑み込み、掌でやんわりと握り込めば雄はどくりと脈を打つ。
先より少しばかり膨張したようにも感じるそれに、思わず手を引っ込めてしまった。
「…何をしておるのだ、趙雲」
公孫サンの感情の抜けたような声が聞こえ、趙雲はハッとしその顔を伺い見上げようとしたが、それは叶わなかった。
一瞬の出来事、趙雲は即座に理解出来なかった。
圧迫感、息苦しさ、そして鼻先に触れる茂みの感覚。
徐々に味覚を犯していく青臭さによって、趙雲は自分が何をされたのかに気付いた。
自然と、涙が止まらなかった。
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