どけ




* ARA?の続き物です

* ネタ借りました陳謝m(__)m


***


「…おい」
「?なんだよスモーカー…」
「こっちの台詞!何よ兄ちゃん?」
全くぎゃーぎゃー騒いでこいつらは…
右からアンの甲高い声、左からエースの低い声、
2人は各々俺の体に抱きついてる。

…幸せなのかも知れん、
これが仕事場じゃなけりゃあ。

「お前らなぁ…」
「見ろアン、スモーカーが困ってるじゃねェか!
なぁスモーカー?」
「兄ちゃんのせいでしょ!ねぇスモーカー?」
「………」

これは、アレか?
修羅場か?一種の。

「…おいエース、お前…」
「あ、ほら兄ちゃんが悪い!」
「違ェよ!なぁスモーカー!」
「……」
いや、嬉しくない訳じゃねぇが…
「…エースはもうちょっと兄貴らしくしろ、
アンは…胸が当たってる」
そう指摘すると、アンは顔を真っ赤にした。
「もっと女らしくしねぇと…
隙だらけだと、俺が貞操奪っちまうぞ?」

…いや勿論冗談だったんだが
この一言が2人に油を注いだ。

「う、うん、それあたしの本望だよ!」
「あぁ!何だよスモーカー、俺以外も抱くのか?!」
「男と女は別物でしょ?
エースじゃ子供産めないじゃない!」
……おいコラ。
至極ナチュラルにセクハラ発言するなよ、アン…
「そもそもまだスモーカーに抱かれてねェのに
偉そうに言うなよな!」
エース…それは正真正銘、セクハラ成立だぞ…

「あのなぁ…冗談だから…」
「何だよスモーカー、俺との関係は嘘だったの?!」
「スモーカー、あたしとの関係も?!」
「…いやアン、お前は違うだろ…」

全くこいつらは餓鬼か?
ずっと俺を机上の奪い合いして…
…双子なんだからどちらかなんて
選びようもねぇんだよな…

まぁ、とりあえず今は。

「エース、アン、まだ仕事中だからどけ」
「何で?」
「エース、頼むから理解してくれ」
「あたしも?」
「アン、お前もか…」
まぁ、双子だし、根本的な頭は変わらないか。

「だって俺、スモーカーと一緒にいたいし…」
「あたしだって同じだよ?」
全くこの双子はいつもいつも…
何でこう思わず甘くしちまうような事を
ナチュラルに言ってくるんだ…!
「…出てけとは言わんから少し離れろ」
そう言うとやっと渋々離れた。



しばらくは2人は色々喋って騒いでいたが
気付いたらソファで寄り添って寝ていた。
それに静かに毛布を掛けてやり、
しみじみと見つめてみる。
…寝てる所を比べると、益々似てやがるな。

…好きでいてくれるのは有難いが
この2人はその気持ちを競い合うからな…
だから気持ちが偽物になる訳は無いし
まぁ、今は2人共可愛がるしかねぇな。
2人共好きでいるしかねぇな。

「ったく…可愛い奴らだな、本当に…」
そっと2人の頭を撫でると、
ごそりと寝返りを打ってきたから
起こしちまったかと思ったが、杞憂だった。

好きだの何だのと寝言でも言いたい放題で
まぁ、悪い事じゃねぇし、放っておこう。





「スモーカーまた仕事なんだ?」
「たまには休まないの?」
「……」

今日は2人の言い合いは無い。
エースは俺の首に抱きつき
アンはしゃがんで俺の腰に抱きついてる。
学習して喧嘩を無くしたのは成長だ。
だが…
「仕事中だっつってんだろうが…」
「細かい事気にしねェの!」
「これなら邪魔にならないでしょ?」


全く本当に…

どちらにせよ邪魔だってのに…




end



+++



あるぇ?何かアンちゃんが違う…
いきなりアンちゃん行方不明?


某様のリアタイに載っていた3人を
参考にさせて頂きましたv
…本当にスミマセンm(__)m






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