どう見てもバカップルです、本当に(ry





「ほら、ルフィ!漫画肉だぞ〜」

…嬉々として骨付き肉を差し出す兄。
(馬鹿丸出し)

「本当にか?!!エース大好きだぁv」

…それに喜んで兄に抱き着く弟。
(街中で、公衆の面前で)


「………」

「? どーしたんだ、煙??」

「何固まってんだ?スモーカー…」

「……何でもない。」

公衆の面前ではしたない、
いやでも兄弟なら普通なのか…?

兄弟を持たない身として、
判断基準が分からない。
故に、下手な注意も出来ない…

それが、地獄(ないし天国)に繋がるとは…
思ってもいなかった。





『デートに付き合えだと?!』

『ンなもんじゃねェよ!
ルフィと出掛けるから一緒に行こう
って誘っただけだろ?』

『…まぁ、それなら別に構わんが…』


構った。

大いに、構った。


麦わらと火拳はというと
ずーっ………と手を握りっぱなしで
(しかも恋人繋ぎ)
笑顔でずっと喋り続けて
まるでバカップルのようで
後ろをすたすた歩く俺だけ
空気が明らかに違いすぎていた。

「……お前ら…もう少し離れて歩け…」

只でさえ暑い夏だ。
バカップルを見れば体感温度が
+1℃というのは、たまに経験するだろう。

決して…羨ましいとかそういう意味ではない。

「え〜、なんでだよ?」

「別に誰かの邪魔になってる訳じゃねェだろ?」

「………見ていて暑いんだよ…!」

「お熱い?あ〜…
やっぱそう見えちゃうか…ハハ…∀」

「お なんて誰も付けてない…」

頭が痛い。

まさか…こいつらが兄弟でデキていたなんて
バカップルだったなんて知らなかった…

いや、知っていたら3人で歩こうなんて
絶対に思いはしなかった。

「……………」

「…あ、ちょっとオレ小便行ってくる!…
…煙、ちょっといい?」

そう言って腕をずるずる引っ張られ
便所に連行された…。

…連れション……か?


「……連れションならばエースにでも
頼めば良かっただろうに…」

ぶつくさとぼやくと、ルフィは
にひーんと笑って俺の肩を叩いて言った。

「嫉妬?」

「………………は?」

何故そうなるんだ…

「いやぁ〜…煙がエースに気があるなんてなぁ」

「無い」

「確かにエース、かっけぇし色気もすげぇしなぁ〜」

「…人の話を聞け……!」

なんなんだ、このブラコンは…
人の話を聞かずにどんどんのろけやがる…

「でも………」

「でも?」

「エースはやらねぇぞ?」

「………いらん!」



「お、お帰り〜」

さっきの場所のすぐそばに設置された
木製の古いベンチに腰掛けて
エースは手をぶんぶん振っていた。

「た〜だ〜い〜まっ!」

ルフィがそれに反応し、がばちょ、と
エースに抱きついた。

そのまま顔を寄せ、唇が…

「……お前らなぁ…」

溜め息しか出ない……

「…公衆の面前でイチャイチャするな!
……恥ずかしい」



それにキョトン顔の2人。


「スモーカー…」「煙…」



「「やきもち?」」

「確実に違う…!」


頭が痛い…

とかなんとか言って続きを始めてやがる…

周りが見てるの、気付いてんのか?



………ハァ…



バカップルに付き合った俺が馬鹿だった…



「エースvvこのままここでやっちまおーぜ!」

「そうだな、ラブホはめんどくせェし…」

「止めろこの発情兄弟めがぁ!!」




どう見てもバカップルです、
本当にありがとうございました。



fin?



…ラブラブ?

ラブラブって何でしたっけ?


801板で「どう見ても〜」ってのを見て
これだ!とノリでつけた題名…

まさかこれに呑まれるとは…!


という訳で、非常に短めですが
雪菜様、よろしければどうぞ;


Thanks for 6666 hits!


ちなみに、漫画肉は
「焼きたてジャぱん!」の王妃様が食べてた
モンハン的な骨付き肉のことです。

解説。


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