言葉じゃ伝わらない



今日はオレにとって最高の日だった。

アラバスタで別れたっきりだったエースが、遊びに来たんだ!

…って言っても、迷ってたらしいから偶然だけど…

でも、みんなで再会を祝って宴も開いて、食って、飲んだ。

エースも楽しそうだったから良かった。



「エース、エース!!なぁ、ちょい甲板出ねェか??」
「…そうだな、酒もちったぁ抜けるだろうしな。」

ゾロほどじゃなかったけど、エースも結構飲んでたから
ちょっと覚束無い足取りで立ち上がった。


「こっちだぞ、甲板!」

チドリアシ、とか言ったと思うけど
ふらふらして危なっかしかった。
そもそもこの船のクルーは滅多に酔わない。
そんな足取りで船を歩かれたのは初めてだったと思う。

「…肩貸すか?エース??」

「あぁ、頼むわ;普通に歩けねェ。」


息が濃密な酒の匂いのエースを抱えて、
オレは甲板への扉を足で開けた。

外に出ると、風が冷たかった。

「外に出ただけでちょい酔いが醒めちまったなぁ」

そう言ってエースはニコニコ笑ってた。
でもまだ酒臭かったけど…。

「もう歩けるのか??」

「いやぁ、まだだな。どっか座らせてくれねェか?」

そう言われたから、柵に寄り掛かれるように座った。

「フゥー…たまにゃ、落ち着いて月見ってのもいいな。」

「?そんなに夜忙しいのか??」

「いや、俺ァ今、単独行動中だからな。
あんま船上でゆっくりなんて出来ねェんだ。」

そう言われてエースの船、ストライカーを思い出した。
…確かに1人乗りだし、何より
エースの能力で動いてるから気も抜けないか。


「なら、オレの船にいりゃアいつでも月見できっぞ??」

そう言ったら、小突かれた。


「言ったろ、俺は白ひげを
海賊王にしたいんだってな。
だから、お前の船にゃ乗れねェよ?」

それが…エースの願いなんだよな。

「俺が仮にこの船に乗ったとしても
俺は自分の願いを叶えるだけだ。
そしたらルフィ、お前ェが辛いだろ?」


確かに辛いと思う。
でも…
それはオレの『夢』の話だろ??

だから……


「オレは」

言いながらエースの首に手を回した。

「ちょっ…、ルフィ…!」

「オレの『願い』は…
エースとずっと一緒にいることだ!!」


そう吐いて、これ以上無いほどにエースを抱き締めた。

「ルフィっ…離っ……」

「やだ!絶っっ対ェ離さねェ!!」


離したら…またエースはいなくなるんだろ!

そう思って、涙がぽろぽろ出てきた。


折角、血の繋がった兄弟として生まれたのに。

折角、同じ志を持ててるのに。

折角、この広い海で逢えたのに。


「何でエースはオレから離れようとすンだよ…
何で…なんでだよ…」

すっかり酒の匂いも薄まったエースの肩に
顔を埋めて泣きじゃくった。

「オレ…こんなにエースのこと、好きなのによ…
離れたくねェよ……」

「ルフィ……」

オレの頭から麦わら帽子を外し、
頭を撫でてきた。

「悪ィ…ずっと一緒にいた兄弟なのにな…
お前ェの気持ち、分かんなかった。
ごめんな。ごめん…」


……謝ってくれなくてもいいよ。
どうせ、エースは行っちまうんだろ?

それならせめて。


「じゅるッ」


エースの耳に舌を突っ込んでみた。

「……ッ…////」

今度は嫌とも言わず、声を押し殺してた。


「エース……」

「っ何だよルフィっ…///」

顔を真っ赤にしてエースが呻いた。


「ヤラせて。」

「ヤラせてってお前ェ…っ」

エースもさすがに焦ってた。

「意味分かって言ってんのか?!」

「分かってなきゃ言わねェよ!
…オレ、エースを抱きたい!!」


止めたって無駄だ、もう止められねェ。


エースの耳を徹底的に攻め続けていたその間、
ずっとエースは顔を真っ赤にして
何かをずっと我慢してた。


何を我慢してたか、すぐに理解出来た。


「…?エース、もしかして」

「っ言うなよバカ………///」


少しずつ、エースの股間が膨らんできた。


「耳だけで感じてたのかエース。
何か…変態みてェだな♪」

その言葉で更に顔が真っ赤になり、
また少し、股間が膨らんだ気がした。


「んじゃ、苦しそうだから…
今、楽にしてやるよ♪」


言うが早いかオレはエースのベルトを剥ぎ取って
ズボンを下げた。

「エースのココ…パンツの上からでも分かるぞ??」


オレの言葉どおり、ボクサーパンツの布には
形がくっきり見えてた。


「……お前ェがしつけェせいだろッ…////」

「三年前に見てっからまたデカくなったか??」

そう言って形に沿って
パンツの上から愛撫すると
エースはついに声を上げた。

「あ……っ、やめ…///」

その声が妙に艶っぽくて、オレは堪らなかった。

急いでボクサーパンツを剥ぎ取り、露にする。


「……っ…///」


見てたこっちが赤くなっちまった。

見事、としか言いようがないくらい
エースのモンはそそり立ってた。

そうやって見つめていると、
天辺から先走りが一筋、流れ落ちた。


その様子が見なくても分かるらしく、
エースは手で顔を覆って赤くなってた。


「あんま…見…んな……っ…/////」


照れた様子がなんか可愛くて…

エース自身に食らいついた。

「は…っあ……やめ…っろ…!…///」


んなこと言われたって止めるワケない。

エスカレートさせて、先ばかりを執拗に舐め続けた。
そしたら。


「びゅるッ」


…先から白い、カルピスみたいなモンが迸り出た。

オレはそれを全部顔に受けて、ドロドロだった。

「……エースぅ…早ェよ……」

「わり……っ…く…ぅ……」


「…もーコレ、ジュンカツユ代わりにすっぞ??」

「!やっ…やめっ……う…ぁ……」


エースは酷く気持ち悪そうな顔をした。

それはそうか。

自分の体から出たばかりの
生暖かい体液が自分の尻に
塗りたくられているのだから。



でも…これで準備万端。

「ま…ッ待てルフィっ……!」


まさかここでエースからストップが掛かるなんて。

「…なんだよ、エース??」


「お前ェ…っ…ちょっと出せっ……」

「?何をだ??」


「……もういい…っ」


エースはそう呟くと、オレのズボンを脱がせて
オレ自身を口に突っ込んで愛撫しはじめた。


「……っエース!?」


目を瞑ってエースはオレのをしゃぶり続けた。


「こ…しねぇと…っ……裂け…るっから…」


そう言う為にエースはオレのから口を離した。


あとちょっとでイきそうだったのに…。



「んじゃっ、もう挿れていンだな??」


「あ…あぁ……」



そう言われたのを合図に、
オレはエースをひっくり返した。

そしてオレ自身を宛がうと
エースは小さくヒュッと息を吐いた。


「エース…っ入れるぞ?!」

お互い湿らせてたから、
スムーズに挿れれた。

最初のうちはナカの熱さで動くの、忘れた。

そんくらいエースのナカは熱くて…気持ち良かった。


「ルフィ……っせめて動け…」

「あっ、うん……」



一回腰を打ち付けただけで
エースは死にそうな悲鳴を上げてた。


「エース、痛かったのか!?」

「…っ違ぇから…続けろっ…!」


それから、何度も何度もオレは腰を打ち付け続けた。

その度にエースからは喘ぎ声が洩れ続けた。


「エー…ス…っ!イクっ……」

「ルフィっ…っあ……」


オレがエースのナカで果てたのとほぼ同時に
エースも自分の腹の上にぶち撒けた。

「…お前ェなぁ……仲間起きてきてたら
どうするつもりだったんだよ…」

「そんときゃそんときだな。」

「そんときってお前ェなぁ…」


ヤリ終わってから暫く、エースとのんびり出来た。


「なぁ、エースはさ、オレのこと好き??」

「いきなり何を言い出すんだお前ェ…
好きに決まってンだろ。」

「そっか!…良かった、てっきりオレ…
嫌われちまったのかと思ってた…」

「ルフィ…」


ちょっと間を置いて、
エースはゆっくりオレにキスしてきた。

ゆっくりで焦れったかったけど、
それを味わい続けた。

長い長いキスを…。



ヤる前にオレが泣いてたのが
ちょっと罪悪感になってたのか、
エースはそのあと暫くの間、メリー号にいてくれた。

そして、その間何度も何度もキスした。

もちろん、みんながいない時が殆ど。
でも、たまにみんなの前で、
みんなが見てないのを見計らって
したときもあった。



今、メリー号にエースはいない。
けど…


大好きだから分かるんだよな。

言葉にしなくても分かってたのに、
わざわざ尋ねた、あの気持ち。




エースもこの航路のどこかで

オレのこと、考えてくれてンのか、って。





end



+++



出だしで既にエースのキャラが違ってました…

ただの飲んだくれの酔っぱらい……;


エースは弟に振り回さてれば素敵だと思います。

ルフィはひたすらハングリーに生きればいいと思います。


…一刻も早く兄弟の再会を願って。
ってかメリー号って古っ;;;






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