兄貴を返せ



この小説は、モクメラに置いてある
海軍本部大佐流拷問の続編?です。

前作に引き続き
・スモーカーがなんか鬼
・エースが可哀想

…に加え

・ルフィも可哀想
・エース壊れ済み

…が含まれますので
純粋なファンは回れ右。


平気な方のみどぞ。
今回は若干ぬるめです。






+++




エースが煙のヤツに捕まっちまった。

ナミからそんな風に聞かされた。

エースが捕まった?

煙に?

……



「助けたい…オレ、エースを……」

「ルフィ?…アンタ、どういう事か
分かって言ってんの?!」

ナミに怒られた。

でも…


「分かってるからこそだ!!
…みんな、悪ィ。
オレ…ちょっと外れるな……」

「「「「………!」」」」


みんなの静止も構わずに、
オレは走り出した。




……エース…待ってろよ…!




エースが捕まっているらしい支部は
やけに兵士の数が少なく感じた。

だから、全員ブッ飛ばした。
だから、すぐにエースの元へ行ける…
そう思った。

でも。



「…よぅ、どうした?麦わら…」

「!!…煙………!」


そうだ、コイツを倒せばエースを助けられる…

負けねェ……!



「貴様はポートガス・D・エースに
逢いたいのだろう…?

逢わせてやろうか?」


…意味分かんねぇ!

なんだよ、オメェが捕まえたんだろ?

そんなにアッサリ…


「ただし」


…?


「手錠を着けろ。
条件はそれだけだ。」


「…分かった。……エースに会わせろよな?」



オレが間違ってた。

易々と条件を飲み込むなんて。



……オレも…エースと同じ………


「……!?……う…?」


ちから、出ねェ…?


「海楼石で出来た手錠だ…
当たり前だろう…?
貴様のような能力者を捕えるための
一番の拘束具だからな…」


捕ら、える?

なに言ってんだよ。

エースに会わせてくれるんだろ?

話が、違うじゃねェか…。


「オメェ」

「?…何か言いたい事があるのか、麦わら?」

「…約束が違ぇ……
エースに会わせてくれるんじゃねぇのかよ!」


そう叫んだら、煙がニヤリと笑った。


「…逢わせるさ……
ポートガス・D・エースと対等な状態でな」

「たい と、う…?」



煙が掴んでた十手が降り下ろされるまで
体の自由が利かないオレは
それが自分の頭にぶつかり、意識が無くなるまで
見続けるしかなかった。




…目ェ覚めたら、目の前にエースが居た。

でも、エースは何か…いつもと違った。

顔も体も血塗れで
鎖で留められていて
ズボンが中途半端に下げられてて
尻に変なモンを入れられてた。

いつもオレが見てきたあの自信に満ちた顔は
今は血と涙と白濁に塗れて
赤黒く輝いていた眼は赤灰色に濁っていて
髪の毛は色んな液体にもつれてグシャグシャだった。


だから
一瞬、本当にエースなのか、分からなかった。


「エー…ス…なのか…?」

「………」

返事が、無い。
ただ、声の代わりに、涙が一筋、流れた。

「…エース…エースだよな…?!
なんで…どうしちまったんだよ!
エース!…おい…エー」

「無駄だ」

部屋の入口から声がした。


目を向けると、そこにいたのは
もちろん煙だった。

「…オメェが…やったのか?
エースを……ぶっ壊しやがったのか…?」

「そうに決まっているだろう?
…ここまで出来る奴は俺以外に
この支部には存在しない。」


肩が、どうしようもなく震えた。

コイツが…エースを……

「ふざけんな…!
エースを…エースを返せ!!」


瞬間、鈍痛が体を襲った。
顎に衝撃が走り、目眩がした。


「…口の聞き方がなっていないな?
モンキー・D・ルフィ…?
そういう処だけは兄と似ているな…」

「うっ……せぇ!
兄弟だ…当たり前だ…ろ……」

「そうか…それならば」

また、あの嫌な笑いだ。

「ポートガス・D・エースと
同じようにしてやろうか?」
そう言って、エースに近付いていき
側に落ちていたナイフを拾い上げた。

そうして拾い上げたナイフを唐突に─

オレの、腱に突き刺した。

「っ…痛ぇっ!」

腕。脚。
これじゃ、歩けねぇ…

「貴様が逃げないように、だ。
痛いのは我慢しろ?…麦わら…」

それを眺めていたエースは、
少し目を反らした気がする。





両手脚からの流血のせいで、
頭がクラクラする。

「さて…貴様は……どうしてやろうか?」

含み笑いが無気味だった。
妙に怖さを覚えた。

その恐怖が、現実になった。



「さて…ポートガス・D・エース…
貴様が大好きだったディルドとも
お別れのようだ…」

そう言って煙は、エースの尻に刺さっていた
モンを引き抜いた。

ずぽっとヘンな音を立てて何かが抜けた。
赤黒い液体と白い液体が混ざったものが
ごぼりと溢れだす。

エースは少し安心した顔をしてた気がする。


でも。


「今日からコイツは貴様の弟のモンだ」

…そう聞いた瞬間、エースが口を開いた。

「や……止、めろ……ル、フィに…は…」

「貴様と血を分かつ弟だ…
さぞいい声で啼くのだろうな?」


いきなり、ズボンに手を掛けられて、
パンツと一緒に下げられた。

「…慣らしてはいないが…
…まぁ、平気だろう?」


そう言って。

いきなり。


エースの血に塗れたディルドを、突っ込まれた。

「っ痛……あああああぁ!!!」

みちみちとケツの穴を引き裂きながら
異物がオレの体内を侵し始めた。


「や、め…止め…ろ…!!
ルフィ…ルフィに、は……」

…エースの静止虚しく、ディルドは
オレの体を貫き切った。

…直腸に流れ込む血が気持ち悪ィ。



「ヴヴヴヴヴヴ……」


突然、ディルドが振動し始めた。

当然ながら快楽を与えるような
易しいバイブではなく…
例えば売春婦とかでも痛がりそうなくらい
過剰な震えだった。

そんな震えは傷口にも伝わり。


「っ痛ぁいてぇ、っやめ…やめ、て……
ぅ、ああああっ!!!」

激痛に変わる。


「やめっ…やめて…下さ…い……!!っあ」

涙を流しながら懇願した。

恥ずかしいけれど
屈辱だけれど

この痛みから解放されるなら…
そう思ったから。

「なんだ、やはり兄よりも
弟の方が脆いのか?」

「ル……フィ…く、そ……っ」

エース…
なんでオレの事ばっか…
エースはオレより酷ぇ目に遭ってたんだろ?
……なんで。
オレは…エースを助けられなかったんだぞ?
こんな…こんな出来損ない…
なんで気に掛けるんだよ……?


暫くの時が過ぎた。

煙が部屋から出ていき…

だんだん…オレもエースみてぇになってきた。
多分…だけれど。

だって体が動かねェ。

快楽なんて与えられた覚えは無いのに
中のモンはオレの射精中枢をしっかり捉えて
…オレはイキっぱなしだった。
断続的に射精させられ続けて
もう空っぽなんじゃねェか…?
でも、少しずつ、少しずつオレの先っぽから
出る、と言うより溢れる、というほうが
合っている位の量が流れ続ける。

痛みのせいでおかしくなりそうな頭と裏腹に
体は動物として正直な反応をしていた。


「ル、フィ…ルフィ……ごめんな……」

エースがぼろぼろと涙を溢して謝ってきた。
…お願ぇだから…そんな顔しないで…。
オレの兄ちゃんは、そんな顔の仕方は
知らねェ筈だぞ…?

「エー…ス……な、んで…謝…るん、だよ…?
オレ…エースを…助けられ、なかった…
何、で…責…めねェ、んだ…?
…オレ、はっ…エー、スを…
…助け…たか、った…の、っに…」


頬っぺが妙に熱かった。

泣いてる。

そう気付くのには時間が掛かった。


「…泣、くなよ…ルフィ…
俺は」

ゴクンと唾を飲み込む音。

「最、期に…かわいい弟の顔…
見…れた……それで、十、分…だ…」

「…最、期…なん…て言、うなよ……
海、賊…王の…夢は…捨て、んの…か…」

そう言うとエースは泣きながら
フッと笑ってみせた。

「もう…出、れねェ…よ…
俺達、は…死ぬま…で…
拷問…
受け、続ける…んだ…
スモーカーの…野、郎に…っ…」


「俺達は、っ…

逃げられねェんだ…」





end?



+++



今回はエースの時よりはぬるいです。
ルフィを傷付けていいのはエースだけだ!!
とか言ってみるテスト。

あとは何か、憧れの兄貴が
誰かに壊されて…とかいうシチュを思いつき
やらねば!と思い立った次第で。


…何だ最後は…適当に終わらせたっぽい
っていいますか強制終了!

10頁超えは書くのも嫌です。

書けば書くほどグダグダで。


しかし死にかけた2人を喋らせると
何だかウザいですね。
…や、の乱用。


精進せねば。
どんどん構成力が無くなっていく…orz
まぁ、最初からそんなモン
あった覚えはありませんが


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