0721@ひとりでできるもん! | ナノ






※18禁警報発令中※
※相馬博臣のひとりでできるもん!←※
※佐藤←相馬前提でお読みください※
※もうほんと実にすみません……※












それは、ほんの些細な出来事。
いつもより早いピークタイムの到来に、珍しくやる気を出してみれば、案の定、包丁で指をきる。

「いった…」

思いのほか深く切ってしまった指からはドクドクと血が流れ落ちてくる。
止まらない血の流れをぼんやりと眺めていると…

「うわ、結構深いな」
「え、ちょ、佐藤君!?」

向こうで調理をしていたはずの佐藤君がいつの間にか背後に。
そして、おもむろに、お、俺の指を……

「ん、とりあえず応急処置だな」
「ちょ、さ、さとーくん…!?」

な、舐めた…!!
え、ちょ、何してるのこの人!!

「ん、絆創膏で十分だろ」
「え、あ…ありがとう」








そんなことがあった、夜。
一人薄暗い部屋で思案にふける。
視線の先には昼間佐藤君に(舐められて)治療された人差し指。
ぺりぺりと張られた絆創膏をはがしていく。
指先にうっすらと切った痕が走っている。

「(普通さぁ…舐めないよね、傷とか……)」

昼間のことをうすぼんやりと思い出す。
何の戸惑いもなく、舐めとられた傷跡。
じくじく痛む傷跡に走る、佐藤君の暖かい舌の感触。

「……っ!」

思い出しただけで肌が粟立ち、ゆったりとした熱が脳髄を犯していく。
そして、俺は戸惑うことなくその指を
舐めた。
別に、いまさら間接キスも何もないが(だってその後しっかりと水で洗浄されてしまったし)
そこに触れるだけではしたなくも興奮してしまう。

「ん、ふ………」

ぴちゃぴちゃと音がするほど指を舐めながら、もう片方の手は下肢にのびていく。
すでに自分の性器はゆるく首をもたげていた。

「ふ、む……んっ……!」

ぎこちない手つきで性器を擦りあげていく。

「は、んっ!……あ、」

舐めていた指を離し、すでにぐちゃぐちゃな性器を両手で握りこむように扱いていく。

「あ、んっ!…はぁっ…んんっ!」

これは佐藤君の手。
そうやって思い込んで触れるだけで快感に緩んだ脳は自分の都合のいいように想像を膨らませる。

「や、だめ…!あ、んっ!!!」

性器の先端に爪を立てれば何も考えられなくなるほどの快感だった。

「ひ、あ……(軽く、イッちゃった…)」

息をするたびに口端からあふれた唾液が首筋を伝って気持ち悪い。
でも、体はその先の快楽を求めていた。

「ん……」

少しだけずらしただけの部屋着の下をおもむろに脱ぎ捨てると、
何の躊躇もなく足を折り曲げる。
誰もいない部屋の中、体の奥の奥、誰も触れたことのない後孔までさらけ出した。
自分の先走りと唾液で濡れる指をゆっくりと胎内に挿入していく。

「ひっ…!あ、んんっ……!!」

徐々に飲み込まれていく、自分の指。
この指が、佐藤君のであったら、どんなにいいか。
―――そんなことは、一生訪れるはずはないのだけれど。

「ひゃ!あ、んっ!あ、ああっ!!」

胎内の浅いところを自分で弄りながら、もう片手でおざなりになっていた性器を扱き上げる。

「あ!ああっ!!ひっ…!!」

少し痛みを感じるほど激しく擦りあげる。
獣じみた自分の息と、粘膜をする音だけの空間。
これは佐藤君の指。
佐藤君、
佐藤君…!

「あ、だめ、さとーく、さとーくん…!!」

「イク、イクよぉっ…!!あ、あ、…!」

力いっぱい、性器の先端に爪を立てた。

「!?…あ、ああああああんっ!!!」

何かが、弾ける様な錯覚。
ぴん、と背筋が張り詰め、ぎゅうぎゅうと胎内の指を締め付ける。
折り曲げた足はひくひくと絶頂の快感に震えている。

「は、あっ………」

足の間を伝っていく自分の精液が気持ち悪い。
粘つく両手を近くのティッシュケースを引き寄せてぬぐう。
自慰にふけるの簡単だ。
気持ち言いし、何より何も考えなくていい。
しかし、
こうやって熱が収まっていざ冷静になってみるととんでもなく、自分が滑稽だと思う。
無心で、もくもくと後始末をしていく。

「さとーくん………」

伝わらない、伝えられない思い。
冷たいしずくが一筋、流れ落ちた。









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…どうもエロの錬金術師、愁です←
ツイッターで話題になった0721の日にちなんで、相馬博臣のひとりでできるもん!をお送りしました←←
私は無駄にストーリーをつけるから長くなるんだな!うん!
…………すみませんでした…orz