d'amour pour 7 | ナノ






佐藤さん別人28号状態
18禁警報発令中。
最初からクライマックス











「痛くないよ……?  君の好きにして、いいから……」

痛みよりも喜びが。
喜びよりも快楽が。
よくわからない何かに支配されるからだ。

「………っああ!」

指が食い込むほど腰を強く掴まれ、一気にねじ込まれた性器を引き抜かれる。
内臓をすべて持っていかれるのではないかと勘違いしてしまうほどの衝撃。

「ひ、あっ……、んっ!」
「……っ、」

そのまま入れては出すの繰り返し。
佐藤君は、何も言わない。
背後で息をつめるだけ。
俺も何も言わない。
声を出来るだけ殺して、中にある佐藤君の熱だけ感じる。

「(気持ちいい?佐藤君、気持ちいい?)」

声に出しては訊けないけれど。
だんだんと荒くなるお互いの息が何よりの証拠で。

「ひ、んっ!………ぁ、………」
「おい………」
「な、なにぃ…?」
「…………出すぞ」
「!……う、んっ…!」

骨盤同士がぶつかる音がいっそう激しさを増した。
心なしか、体内の佐藤君の性器が大きさを増したように感じる。
限界まで押し広げられた後孔が引き連れるが、そんなことどうでもいい。

「だ、して……?」
「――――っ!」

必死に後孔を締め付けた。
佐藤君が俺の背中に折り重なるように体を近付けてくる。
お互いの呼吸が重なるほどの距離。
佐藤君の息が荒い。

「(もうすぐ、イクのかな…?)」

生憎、俺は後ろだけでイクなんて芸当が出来るわけではないので、佐藤君に気づかれないように今までおざなりになっていた自分の性器に手を伸ばした。
佐藤君の律動に合わせて手を動かす。
あふれた先走りが自分の手と内股をぬらしていく。

「っ、ぁ……!」
「!? ひあ、あぁぁっ!!」

びくん、と中で佐藤君の性器が震えたと思えば、前触れもなく奥で大量の精液が注がれるr。
その衝撃で自分も手のひらに精液をぶちまけた。

「(佐藤君の、精液……奥に、きて、る…?)」

ゾクゾクと、体の内側から来る恍惚。
今になって、体中のいたるところに痛みが走る。

「(キス、してほしい……) さ、さと……」

声をかける前に、あっさりと離れていく熱。

「あ、んっ…………」

性器が引き抜かれた後孔から、ぼたぼたと精液がなだれ落ちる。

「あ、だ、…だめ、」

流れ落ちるのがもったいなくて、自分の精液まみれの手を後ろに回してぐちゃぐちゃな後孔を押さえた。
そのまま、がくりとひざを突く。

「さ、佐藤君……た、たてな………………!?」

振り向けば、まだそこにいてくれるだろうと思った。
でも――――――――

佐藤君はそこにはいなかった。

「…ふふ、……っは……」

望んだのも、
仕掛けたのも、
自分なのに。

「(なんで、こんなに傷ついて………)」

ぐちゃぐちゃになった手のひらを見る。
佐藤君と、自分の精液と、
少しの血液。
いびつなマーブルを形成しているそれを、戸惑うことなく舐めとった。

「苦い………」

こぼした涙と、嗚咽は誰にも気づかれることなく、
空気に溶けて霧散した。













――――――――――
なんというかわいそうまさん……!!←自分で書いてるんですけどな!!!←
でも相馬さんは何か泣かせたくなる…!!!!なんというかこの連載、完全に俺得です、ね……
なんて需要のない佐相…!!でもまだまだ続きます←
しかし佐藤さん、この鬼畜!!←←←