部灰×平良


馴染んだふりをするのは得意だ
相手の話を聞いて頷いて同調していれば、大抵はうまくいく
とても退屈だけど、1人で黙ってるよりはマシだと思って、適当な関係をいくつも持っていた

そんな俺を見抜いて、まっすぐ鋭い言葉を寄越してくるのが平良だった
彼の言葉は俺に対して結構攻撃的で、今までの俺のやり方では到底太刀打ちできなかった
ときに皮膚を突き破られ、足元を掬われ、脳天を撃ち抜かれた
今まで誰に何を言われても、傷つくことは疎か心を動かすこともなかった俺が、平良の言葉に一喜一憂し、悩みさえした。
そんな相手は平良が初めてだった
新鮮な気持ちが、少しずつ違うものに変わっていくのを感じたけど、これを平良に言ったらどんな反応するんだろうね
今は想像にとどめておくよ

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