純奈はあたしに比べてそこまで勉強が得意ではなかった。
運動もそこそこで大体あたしとよりできないくらい。
だから、純奈のことをときどき理解できないときがあったけれどそれでも受け入れられることができた。

努力はしているけれどなかなか結果に結びつかない。
そんな中で頑張っている純奈を見ると、なんとか手を差し伸べたくなるような気にさせた。

純奈に対して、全くイライラしなかったというと嘘かもしれない。
正直なところ意味が分からないと思ったときもある。
それでも一緒にいられたのは純奈が優しかったからだ。


このときに純奈をバスケ部に誘ってしまったのがいけなかったのかもしれない。

全てが狂いだした原因はきっとこれだ。

知らなければいいことなんて一生知らないままでいい。

自分でも気付かない醜悪な一面を暴いてしまうことになるなんて、このときは思いもしなかった。





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