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食堂につくと白石とヒロが食堂奥の席を取っておりこちらに向かって手を振っている
「柳君、雅治こっちですよ」
「おー、いい席取っとったな」
「丁度ここ空いてたんや」
白石とヒロはまだ食券買っておらず机の上には白石の弁当だけ置いてあった
「ほなみんなそろうたし食券買いに行こか」
「おう」
2人は立ち上がり俺らは食券売り場へ向かう
立海の購買には日替わりラーメンがあって季節物だったりチャレンジメニューだったりする
俺が見た中で今まで一番凄かったんは"冷やしラーメンフルーツ盛り"じゃったな…、別に味は普通にピリッと辛いするスープをベースに作られてて旨いんじゃがフルーツの盛り具合が半端じゃなかったんじゃ
だがしかし丸井は全て昼休みの時間内に食べ終わっていた
と、まぁ日替わりラーメンは美味しいだけじゃなくインパクトが凄まじいという事は伝わったであろう
「みんな何にするんじゃ?」
「んー俺弁当あるし、まぁぶっちゃけお金そんなにあらへんわ」
「俺も弁当があるからな」
「せやったら柳君一緒になんか買わへん?そしたら量半分やし値段も半分や!」
参謀は少し考えた後に口を開く
「そうだな、量が半分ならば食べきれるか」
「よっしゃ!ほな柳君何がええ?」
白石そこまで立海の食堂で食べたかったんか
まぁ新しい所の食堂となればきっと俺も白石みたいになるだろう、もちろん内心だけだが
「んー、辛みそラーメンなんてどうだ?」
「うまそうやな、ほなそれにするか!」
「ヒロは何にするんじゃ?」
今まで食券選びに参加しとらんかったヒロ
迷っているのか、それともとうに決まっているのか
「ああ私は定食にしますね」
「A・B?」
「Aランチにしようかと」
これまた説明するとA・B2つのランチもとい定食があり、Aは洋食メイン、Bは和食メインとなっている
「みんな決まったようやな、ほなさっさと食券出しに行こか」
「おう」
食堂で働いてるおばちゃんに食券を渡し少し待っていると自分の頼んだものが呼ばれる
「日替わりラーメン頼んだ人ー!」
「あ、どうも」
Aランチと辛みそラーメンはもうすでに呼ばれておりヒロと白石はラーメンと定食を持ち席に戻っており、手ぶらな参謀は俺のラーメンが来るのを一緒に待っていてくれた
「…仁王、それはなんだ」
「日替わりラーメン」
「それは聞いて把握したが、色が凄まじいな」
「あぁ激辛ラーメンらしいからの」
俺が手に持つラーメンの色は真っ赤、麺もスープの赤さに浸食されている
「おー雅治君、柳君おかえりーって赤っ!?」
俺のラーメンをのぞき込むやいなや驚きの声をあげる白石
「…雅治、辛い物の食べ過ぎは体に悪いですよ」
「朝そんなに食べんかったじゃろ」
「はぁ…」
「あれまさか雅治君って辛党なん?」
「いや別n「「あなた/お前を辛党と言わず誰を辛党と言いますか/言うか」」」
「……」
別にデスソースかけただけでここまで言わんくても…
「雅治君辛党なんや、青学の不二君も辛党って聞いたなぁ」
「弟の不二裕太は甘党なようだがな」
「取りあえずお昼食べませんか?」
「「あ、」」
「食べるとするか」
「「「「いただきます」」」
(あ、ヒロ)
(なんですか?)
(ォレンジあるんじゃな)
(はい、ありますよ、食べますか?)
(いや俺はいいぜよ、参謀はぅぉレンジ食べんか?)
(せやせや柳君蓮二食べたらどや)
(……やってて楽しいか?)
((おう/おん))
(?)
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