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集会のあとは部活に参加していた丸井に爆笑されてムカついたからドリンクボトルの中に片栗粉いれてやった
丸井ざまぁ
ゼラチンじゃのぅて片栗粉っちゅー所がミソじゃ
「つか丸井お前帰ったんじゃなかったんか?」
「んーだって理事長帰ってくんの明日だろぃ」
「あぁ、なんかそうらしいの」
確か関Tがそんな事言ってたような気がする
「だから明日からは理事長帰るまで学校来ねぇ」
「……丸井それ本気なん?」
「本気に決まってんだろぃ」
丸井の成績は中の下、授業態度は出れば良いがサボる事もある
そんななか一週間も学校休んだら…
「単位を落としかねんなぁ」
「っ!?白石いつの間に」
本当にいつの間に来た
いきなり背後から来られると心臓がもたんよ
「丸井君少し考え直してみーひんか?」
「だってあの教師ども地毛だっつっても信じねえんだぞ!?」
「いや、信じないだろ赤髪は」
「いや、信じへんやろ赤髪は」
茶髪とかだったら「地毛です」で通るかもしれんがこいつ赤だぞ
無理がある
「仁王、白石……」
「なんじゃ」
「どないしたん?」
「俺さ、まじで地毛が赤いんだって」
「「え」」
丸井の話しを要約するとこうじゃ
丸井の髪は元々遺伝で茶色よりの赤髪だったらしい(赤毛のアンみたいな)、だが教師どもは地毛だと言ってもなんも信じないし無理やり黒染めしようとしてきた
だから黒く染められるくらいならと自分で赤色に染めた、とのこと
丸井……赤に染めなきゃ別に先生らと和解できたんじゃないじゃろうか
まぁ言っちゃならん事だろうが
まぁこれは先生も丸井も悪いな
取りあえず黒染めするかウィッグ被らs「丸井君その気持ちめっちゃ分かるわ!!」
……白石
「先生らに何回地毛っちゅーても信じへんし、何かといちゃもんつけてくるから部活とか勉強で黙らせたし…」
「分かる分かる!」
分かるって丸井、お前は別に勉強は頑張っとらんじゃろ
「そやったら別に丸井君が学校休む必要ないわ!!」
まぁそうかもしれんが、つーかズル休みは駄目じゃろ、サボったとしても出席は貰わなあかんじゃろ
と、真面目に思ってみたものの授業をたまにさぼっちょる俺が言える訳がない
「おや、皆さんどうしました?」
「あ、ヒロ」
「「柳生/君!!」」
「なぁ柳生聞いてくれよー」
ナイスタイミング!!
流石ヒロじゃ!
ヒロならズバッと言ってくれるはz「…それは失礼な先生方ですね」
………唯一の望みが
「私も染めたと疑われて一年生の頃職員室に呼び出されましたよ」
「まじかよ!」
「あと雅治も呼ばれてましたね」
あー懐かしいのぅ
そんな事もあったあった
「ってそうじゃのうて丸井明日どうするんじゃ!!」
危ないこいつらに流されるところだった
「えー黒染めだけはしたくねぇよ」
「じゃあウィッグ被りんしゃいウィッグ」
「関Tにサボるって言っちまったもん!」
「もん!じゃなか、単位危ないじゃろ!」
きっとこのやりとりを一般生徒が見たら眼鏡外しとるヒロが丸井を叱っとるようにしか見えんじゃろうな
「まぁ確かに単位落とすんはいただけんかもな」
「中等部と違って義務教育ではありませんからね」
やっと普段の白石とヒロになってきた、2人ともどんだけ過去に言われたんじゃ
「…仕方ねーな、仁王明日ウィッグ貸して」
「いいぜよ」
よかった
これで丸井が単位を落とす事は無くなったであろう
テストであいつが欠点を取らなければ…じゃがな
(おい仁王ウィッグってどう被るんだー)
(1回ネットで髪束ねてピンで止めんしゃい)
(こ、こうか?)
(…下手じゃな)
(うっうるせー!!)
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