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「「はよ/おはようございます」」
「おはようさん」
白石は俺らより早く教室に居た
…あ、朝練の存在教えるん忘れとった…
「雅治君に柳生君来るの案外遅いんやな」
「いや…あんな「白石君こそ朝練に来ていませんでしたが、どうかなさいましたか?」…あー」
終わった
人生オワタ\(^o^)/
「朝練?あ、今日あったん!?」
「はい、雅治から聞いていませんでしたか?」
「聞いてへんよ」
にっこりと首だけ動かして俺を見るヒロ
あ、やばい死ぬ殺される
「雅治、ちょーっと良いですか?」
「……っ!」
「…返事は?」
「はっはぃぃい!」
ヒロはぐわしっと俺の首根っこを掴むとズルズル引きずって外に連れて行く
くっ苦しい
++++++++
「自分が迷惑するならまだしも白石君に迷惑をかけてはいけません」
「はい…」
「今後こういうのは無しですよ」
「はい…」
俺は昔からこうなった柳生には逆らえない
まるで姑のようである
「仁王君?」
「っ以後気をつけます」
仁王って言われるの懐かしいの
「あ、」
「何じゃ?」
「そういえば今日服装・頭髪検査じゃありませんでしたっけ?」
「あ゛」
「確実に引っかかりますね」
「でもまぁ今までなんも言われんかったから大丈夫じゃろ」
「だといいですがね、そういえば白石君は地毛なんですかね?」
いわれてみれば…
地毛にしては色素が薄すぎる気がする
でもあいつの性格から染めているような気があまりしない
「取りあえず戻るか」
「そうですね」
+++++++
クラスに入ると丁度チャイムが鳴った
「のぅ白石」
「ん?なんや」
「白石って地毛なんか?」
すると白石はちょっとビックリしたようですぐ笑って答えた
「あぁこれでも地毛なんや、おとんが色素うっすい人でなぁ遺伝やわ」
「なーるほど、ってことはクラスで引っかかるのは俺くらいじゃな…」
まぁ別に1人でも良いんだが
「今日なんかあるん?」
「服装・頭髪検査があるらしいぜよ」
「ええ、一応抜き打ちの用ですが生徒会の先生が言ってましたよ」
じゃあもっと早く教えてほしかったぜよ
「学年集会は7限目じゃよな、憂鬱じゃのぅ」
「きちんとしていれば何ともない集会なの何ですがね」
「せやな、けど俺も引っかかりそうで怖いわ」
「大丈夫ですよ地毛届けだせば」
地毛届けあったのぅ…
「まぁええわ、なんとかなるわ」
マキちゃんが入ってきて今日の連絡事項が言い渡される
普段なら連絡なんて対した事がないのでHRはすぐ終わるのだが今日は長い
「あ、そうそう来週高等部の方に理事長が海外から戻ってきたりで教育委員会とかの方からお偉いさんが来るらしいからお前達廊下のロッカーとか綺麗にしとけよー」
理事長か入学式にも居なくて副理事長が挨拶しとったが帰ってくるとは
「よし、んじゃHR終わり!」
マキちゃんは今日も元気じゃのぅ…
+++++++
今は四時間目で白石が前に出て因数分解しとる
あ、黒板消し落とした
そういえば今日下駄箱に手紙が入っていたが内容を見とらんかった
ブレザーの左ポケットから少ししおれてしまった手紙を取り出す
教師に見られないように手紙を開け内容を見る
"仁王先輩に伝えたい事があります、昼休み中等部のテニスコートで待っています"
なんというかお決まりの告白お呼びだし?かの
なんで詐欺師とか呼ばれてる俺に告白するのか分からんぜよ、将来性を考えたらヒロや参謀あたりが良いと思うんじゃが…
ひとまず昼休みは中等部に行って断りを入れなくてはならんの
そう決意して黒板をみたら白石のやった問題に丸がつけられ時計の針が昼休み開始の時間を指していた
「ヒロ、白石ちょっと用事あるから先食べとって」
「分かりました、授業に遅れないようにお願いしますね」
「おう」
「雅治君いてらー」
そう2人に告げて教室から出て行った
(雅治君どこ行ったんやろね)
(おそらく告白では無いでしょうか?)
(お!モテるんやな雅治君)
(中等部の時は毎日の用に呼び出されて居ましたからね)
(まるで漫画やな)
(そうですね、ですが結構真面目に断るので女子達も理解したのか最近はあまりありませんでしたね)
(へー意外やな)
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