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「で、仁王君に柳生君双子ってなんなん?」


やはり来たかこの質問
説明何回目じゃろうか…。


++++++++




「…ってな感じじゃよ」


説明をし終わると白石はぽけーっとしながら俺を見ていた


するといきなりポンと手を叩き無駄に輝く笑顔で俺に向かって叫んだ


「じゃあ雅治君て呼ぼか!!」

「や、別に仁王のまんまでもよかよ」


そう言うと白石は(´・ω・`)って顔になった
うん、この顔文字はかなり的確

ついさっき思ったのだが白石はボケ要因っぽい、ツッコミだとおもっちょったが絶対にボケじゃこいつは


「まぁ呼び方は白石に任せるとしt「ほな、まー君で!」…雅治でお願いします」


「おん!」



ニコニコと笑うこいつ
試合関係の事でしか知らなかったが白石は結構テンションが高い


「じゃあヒロはなんて呼ぶん?」


多分ヒロか比呂士じゃろうな


「何いうてん!柳生君は柳生君やろ!」


なんかこいつ分からん


その後白石と話していると白石と柳生は結構仲がよかったらしく中学のころから"柳生君""白石君"呼びだったらしい

納得


慣れ親しんだ呼び方を直すのは難しいからなぁ
実際俺もまだ完璧にヒロ呼びになったわけじゃ無いしの、たまに柳生って呼んでしまう
すると父さんと友梨亜ちゃんも振り返るから結構びびる

今更だが今ヒロは居らん
さっきまでは一緒に弁当を食べてたんじゃが先生に呼ばれてどこかにいった、多分生徒会の事かの


ヒロは中学ではもっぱら風紀委員じゃったが今は生徒会役員じゃ
あいつの性格からして生徒会は適切な委員会じゃろう

ちなみに参謀も生徒会だったりする



「にしても立海ってでかいなぁ」


「まぁ私立じゃしな、氷帝とかはもっとでかいぜよ」

「マジでか」

「マジじゃ」


そういうと白石は大きな溜め息をついてカルピスに手を伸ばした

ってそのカルピス俺の!?



「せやなぁ、金持ちじゃなかったら特待生なんてとらんわな」


「ん?白石も特待生なんか」

「おん、全額免除やで」


「全額?」


俺自身も特待生じゃからこういう話は詳しい

俺が気になったのは全額って所、確かスポーツ特待は7割免除じゃったが…


「あぁ俺学業の方も特待やから」

「は?」

「普通の特待生制度もあるやろこの学校、んでその学業とスポーツの特待生で俺は全額免除!」


「勉強の方もってお前頭いいんか?」

「うーん、せやなぁ」


そういうと白石は考え始めた


「確か学年一位と同じくらい?」



「…参謀と一緒!?」

「参謀?あ、柳君か!ここの編入試験が丁度立海の期末試験と一緒でなぁ」


ああこないだヒロに泣きついて教えてもらった期末試験か……英語なんて嫌いじゃ



「それで参謀と点数が近かったんか」

「柳君が学年一位って事か、個人情報やらなんやらで詳しい事は教えて貰えんくてなぁ」

俺のが上なのか下なのかも分からんわ


白石は先生の微妙な回答がお気に召さなかったっぽい

まぁこのご時世じゃからな

恐らく先生には学年一位と同等、と言われたんじゃろう


にしてもすごいな…




キーンコーンカーンコーン

「予鈴か、ヒロ遅いのぅ」

「柳生君のことや授業には間に合うやろ」

「じゃの」



予想通りヒロは本鈴の一分前に帰ってきた




((お疲れさん))
(ありがとうございます)
(ところで何用じゃったん?)
(ああ、今度行われる球技大会についてですよ)
(球技大会あるん?)
(まぁ体育祭の前夜祭みたいなもんじゃな)
(なるほどな、こっち5月ころにやったから俺二回目やわ)
(戦力が増えて嬉しいぜよ)
(ですね)


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