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「雅治、やはりなんだか教室賑やかですね」
「じゃのう、どことなく」
見た感じ変わり映えはしないのだが……やはり何か違う
「なぁ何かあったんか?」
「あぁ、なんか転校生が来るんだってよ」
ほー転校生か
「このクラスに?」
「このクラスに」
高校での転校生は珍しいのぅ
親の仕事の関係とかそういう感じじゃろうな
しかし高校での転校生も珍しいがこの時期の転校生も珍しいぜよ
ちなみに今は10月に近い9月
今日何日じゃっけか…
まぁそこはいいとして
どんな転校生が来るのだろうか
そして忍足の言っていた"面白い事"はこのことか?
++++++++
「はーい今日は転校生が来ていますよー!」
今日もマキちゃん(担任)のテンション高いな
「よーし入っておいで!」
マキちゃんの声の少し後に控え目にドアが開き人が入ってきた
その人物に俺とヒロは目を見開いた
なんでこいつがここに居るんじゃ!?
「大阪から引っ越して来ました白石蔵ノ介です、関東とか大会で東京来たくらいなんで分からん事多いですが、よろしゅう頼みます」
男の俺でも惚れるような笑顔でクラスのやつらに挨拶をする白石
え、これまじで白石!?
「柳生!?柳生あれまじで白石なんか!!」
「えっええ多分」
柳生も驚いちょる
あっビックリしすぎて柳生って言っとった
「んじゃ白石はあそこの双子の後ろな」
「双子?」
「ああ、双子って言っても似てないから分かんないか!あそこの眼鏡と白髪の後ろね」
そう言って俺らの方を指差すマキちゃん
というか今白髪言うたよな…
そしてマキちゃんの指した方=俺らを見ている白石
「あ、立海の仁王君と柳生君やないか!」
そらここは立海じゃから当たり前じゃろ
白石は思ったより馬鹿なのかもしれん
「ども」
「お久しぶりですね白石君」
「やー半年?いや一年ぶりくらいやなぁ」
「あれ?三人は友達、友達なのかな?」
「にしてもなんで白石が立海におるんじゃ」
「確かにそうですね」
「家で色々あってなぁ」
ガタッ
「無視はいけないよ」
「「「すみません」」」
今マキちゃんの後ろに何やら幸村と似たようなオーラが見えた…
俺は何も見ちょらん見ちょらん……
その後はマキちゃんに中学の大会で会った事があると説明し、こと無くを得て朝のHRは終わった
しかし何故白石が来たのだろうか
(俺初めてやわ、こんなに出席番号が後ろなん)
(白石じゃから遅くても10番台じゃろうしなぁ)
(おん、前は9番やったわ)
(9番…私からしたら一桁なんてありえませんからね)
(ヒロこのクラスで最後じゃったからな)
(まぁ白石君が最後になりましたがね)
(はは、まあこれからよろしゅう)
((おう/はい))
(ところで双子って…)
((ギクッ))
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マキちゃん
┣双子(F組)の担任
┣眼鏡装備
┗担当は世界史
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