12
というか1つ言っても良いだろうか…
向日身長伸びすぎじゃろ!!
いや、うん
別に身長抜かされたとかって訳じゃないが丸井より小さかった向日が切原サイズになってるとビビる
きっと幸村の機嫌が良かったのはこの向日を見てショックを受けた丸井の反応を見て楽しんでいたのだろう
納得した、幸村はこういう系の話が好きじゃからな
「おい仁王サーブ打てよ!」
「あぁ悪い悪い」
試合中だったん忘れちょったわ
ボールを高く上げヒロがサーブを打った
うん、ヒロが
++++++
現段階で言えるのは俺とヒロは入れ替わっている
ちなみに地毛で
朝起きたら姉貴がヘアスプレーを構えていてそのスプレーは容赦なく俺とヒロを直撃し、髪の色が逆になってしまった
だから別に今日は仕方がなく入れ替わっている
参謀は柳生が犬好きと知っていたからあの時の俺達を見抜けられた
普段の参謀は全く見抜けていないからの…
ってなわけで現在入れ替わり中
「ゲーム立海4ー3」
よし抜かした
成長した向日のアクロバティックはぶっちゃけ超ウザイ……スタミナ不足は克服され、身長が伸びた事によって手の届く範囲が各段に増えている
忍足はまだ様子見といった所か
じゃあそろそろ反撃じゃの、ヒロへ声をかける
「仁王君、そろそろ行きますよ」
「プリッ」
今まで俺達が練習してきたのは氷帝の跡部、手塚ゾーンが出来ない奴らには返す事なんて不可能
「「俺様の氷の世界に跪いていろ」」
帰ってきたボールを確実に2人の死角へ打つ
「跡部!?」
「跡部のイリュージョンとか反則やろ…」
この技はいわゆるチートである
手塚ゾーンが使える奴以外返せるわけがない……って昔跡部がそんな事言っとったな、流石チート技
やられるのは嫌だがやる分にはとても良い技だ
「ゲームセット!ウォンバイ立海仁王・柳生ペア6-4!」
「まじ氷の世界とか反則やろ」
「クソクソ!」
「「なんなら幸村/君で」」
「「すいませんっした」」
謝るの早いな…
どこらへんまで変な噂が流れているのやら
「せや、仁王に柳生」
「なんじゃ忍足?」
「休み明けあたりに立海おもろいことなるで」
「「面白いこと?」」
面白いこととは…幸村がホワイトになっとるとか、丸井が断食するとかかの?
「そこは学校行ってからのお楽しみや、まぁ頑張り」
そう言って去っていった忍足
なんなんじゃろうか…
そのあと何試合かして練習試合は終了して各自帰宅となった
にしてもずっと敬語って疲れる…
(忍足君の言っていた事ってなんだったんでしょうね…?)
(まぁ学校に行けば分かる様じゃし)
(確かにそうですが…)
(気になるの…)
(気になります…)
- 12 -
*前|次#