11


参謀のおかげで正門につき、やっとこさ氷帝の敷地内に入ることができた


「っにしても広いのぅ」


「立海も決して小さいわけでは無いですがこの広さは…すごいですね」


「日本の中でも上位に入る金持ち校だからな」


本当にでかい
ひとまずグラウンドの大きさがおかしいんじゃ
何メートルトラックなんじゃこの学校は…


「仁王、柳生テニスコートはあっちだ」


そう参謀が指差す先には無駄に立派なテニスコートが見えた


学校のテニスコートに観客席は必要なんじゃろうか…

立海はシンプルにテニスコートの周りをぐるっと緑色のフェンスが囲ってあるだけだというのに

このお坊ちゃん達め



++++++++


「仁王に柳生遅かったじゃないか」


そう迎えてくれたのは部長の幸村


「すまん、東門を正門と間違えちょった」

「えぇ、しかし遅れてしまい申し訳ありません」



「まぁいいや、早く着替えておいで」

「「おう/はい」」



ぶっちゃけ結構怒られると思ってたからビックリした

みんなが噂するような黒魔術を幸村が使える分けではないがもう少し怒られると思っていたからビックリというより拍子抜けという言葉が合うな


そんな事を思いながら氷帝のロッカールームへ向かっているとヒロが口を開いた


「今日の幸村君どうしたのでしょうかね」


同じ事を考えていたらしい

ついでにロッカールームに着いた


「ヒロも思っちょったか」


「ただ単に機嫌がいいのか」
「何か後から来るのか……このどちらかでしょうね」


俺は多分機嫌が良いんだと思う、いや思いたい


そんな話をしている間に着替え終わった


「まぁ話してても仕方がないから行くぜよ」

「そうですね」


+++++++

みんなはもう準備運動やストレッチは済ませていた様で早速試合の準備をしている


「のぅ幸村、ランニングとかどこらへんでやっとればよか?」


「あぁ仁王に柳生の試合は後回しにしておいたからこのコートの周りをいつも通り走っておいて、終わったら俺の所に来てね、居なかったら真田でいいから」


いつも通りって事は5周か
でその後に体操やらなんやらすればいいんじゃろうな


「分かりました、雅治行きましょう」

「おぅ!」




+++++++


「っよし、幸村んところ行くかの」

「そうですね」


ランニングも準備体操の終わったのでコートへ戻り幸村を探す

あ、居った


「幸村ー終わったぜよ」


「あ、丁度良かった!2人は今空いたコートで早速試合してもらって良いかな?」


空いているコートというとあそこか


「「分かった/分かりました」」


コートへ向かうと相手はもう準備万端といった感じでおった


「お!来たな立海の詐欺師ペア!!」

「片方詐欺師やないやろ岳人」



「忍足に向日か」

「よろしくお願いしますね」


この2人か
向日は中学の時の試合を見ているとスタミナ不足で負けるというパターンが多く俺らの敵では無かったが今こいつらは少なくてもすでに一試合はしているはず
だがあまり息切れをしていない所を見ると…



「要注意じゃの」
「そのようですね」




(さてはてどうやりましょうか)
(ひとまずは様子見じゃ)
(そうですね)
(プリッ)

- 11 -


*前|次#
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -