07


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あの後休み時間事に他クラスの生徒がF組に押し掛けてくるという可笑しな現象が繰り返された

変わったのは名字くらいだから双子と分かった所で何見ても変わらんはずなんじゃがの




「結婚したってマジっすか!?」


誰かがガラッと大きな音を立てて入ってきた


「雅治!だからあんな事言うんじゃないと!!」

「いやいや、まさか噂で信じる馬鹿居らんとは思わんくて…」


ほんまに馬鹿じゃろ16歳は結婚出来ん、と思いながらこの馬鹿を見ようとヒロと同時に顔を上げた


「ちょっと先輩達聞いてますか!?」

そいつはズカズカと教室の中に入ってきて俺の目の前にもう居た



「「……切原/君」」


そう今目の前に居るのは現在中等部三年生であるはずの切原じゃった


こいつ馬鹿じゃろ



「で!実際の所どうなんすか!!」


目をめっちゃキラキラさせながら俺らを交互に見る切原



「…切原、お前さんはどんな噂を聞いたんじゃ」


「え?あぁ仁王先輩が盛って柳生先輩襲っちゃってそのまんまゴールイン」



「「盛っ……」」

なんじゃその噂!?
ありえんじゃろありえんじゃろありえんじゃろぉぉお!!

しかも今俺がヒロん事ヤったら男同士ってだけじゃなくておまけに近親相姦まで付いてくるぜよ!?


頭可笑しなってきた


「…切原君、それは根も葉もない噂です信じないで下さい」

「そうだそうだ、お前馬鹿だろ!!」


「雅治、標準語になってます」

「あっやべ」



「じゃあなんでそんな噂流れたんすか、なんも無いのに中等部まで流れて来ますか?」


確かにもっともな事だ
切原は一回話して通じるかのぅ


「えーっと、仁王君とは兄弟でした」

「はい?」


「生き別れの、ついでに双子じゃ」

「は?先輩達の方が馬鹿でしょ、そんなベタな展開」
やはり信じんか仕方がない
ガサゴソとヒロのカバンを漁り住民票を取り出す


「ほれ、よう見んしゃい」


住民票を中村の時のように突きつける


「手込んでますねぇ、わざわざ作ったんすか?」



「ヒロ駄目じゃコイツ、参謀連れて来んしゃい」

「仕方がありませんね」



柳生は参謀が居るであろう隣のE組へ行った

その間も切原に説明をするが笑われて終わり
コイツ殴ってええかのぅ




「雅治、連れてきましたよ」

出て行ってまだたいして時間がたっていないがヒロが参謀を連れてきた



「おおご苦労さん、参謀切原に説明してやってくれんか?俺らじゃ信じん」


そう言うと参謀は溜め息を吐いて俺を見てきた


「日頃の行いのせいだな、まぁいいだろう」



その後参謀による説明講座が始まり、その説明を聞こうといつの間にか人だかりが出来ていた



あと参謀、この短時間でどうやって調べた…



「……っと言うことだ、分かったか?」


そう参謀が言うと周りから歓声や口笛が聞こえた


みんなまだ完璧に信じたわけじゃ無かったわけじゃな
今の参謀の説明のお陰でか九割ほどの人は信じてくれたっぽい


「へぇ〜そんな事があったんすか」


「意外にも普通な反応じゃな」
「もっと驚くかと思いました」


「いや別に仁王先輩と柳生先輩が双子だっ、たなん…て…?」

「どうしました切原君?」




「柳生先輩と仁王先輩がふっ双子ぉぉお!?」


「「「「反応遅っ!」」」」



その切原の叫び声は一番奥にあるA組まで聞こえる位大声で、それを聞きつけた真田に切原が見つかるまであと数分




(ああ赤也ぁぁぁぁぁあ!!)
(げっ真田副部長!?)
(待たんか赤也ぁぁあ!!)
(うわぁ、嫌っすよ!!)


(のぅヒロ、参謀、平和じゃのぅ)
((あぁ/えぇ))

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