だからお前は


※男→女になっちゃった主人公。



「おはようアキラ…今日も可愛い…」
「ティナ…だから俺男なんだって…」

ホント勘弁してくれ。
俺はこの世界に呼ばれる以前は日本に住む普通の健全な高校二年生だった。
けどひょんなことからこの世界に召喚されて、しまいにはコスモスっていう超絶美人で神々しいお姉さまに「世界の為に戦ってください」とまで言われちゃったんだけど
こんな綺麗な美人にお願いされて断ったら男じゃないでしょ

そんなこんなで元の世界に帰るためにも戦いに参加することになっちゃった俺。家が剣道やってて良かったとか軽く思いましたが、ええそこまでは良かったんです。


なんで女の体になっちゃったんだよ俺。


「変ですわねー
今までこんなことは無くってよ?」
「トリップ途中で何が起こっちゃったんだよなんの間違い一番やっちゃいけねぇよコレなぁシャントットもう俺お婿いけねぇ」
「安心したまえ。私が責任をとろう」
「黙れ阿呆俺は男だって言ってんだろ天然勇者!」
「口汚いぞアキラ。女性としてマナーは身に付けておくのは大事なことだ。尤も私はそんな君をも愛しているが」
「お前ほんといっぺん黙れ」

「しょうがないですわね
アキラの為にも何とかしますわ」
「〜〜っありがとなシャントット!」
「どういたしますかね?
お召し物の方なんかは。」
「いや女じゃねぇし」

女扱いは困る。なんかフリオニールは顔赤らめて目ぇ反らすしセシルはやたら優しいし
落ち着かねぇっか、むず痒い
大事にされてるって気がしてなんか気恥ずかしいっーか、

「アキラ。暫くは私が君に付き添おう」
「あ?何でだよ」

「戦いが始まったらそこはもう戦場だ。武術の腕前は認めるとして戦場は初体験だろう。君を傷つけたくない…。私が傍にいるから、私を頼ってくれ。」

恭しく膝をつき
俺の前に身を屈めるウォーリア。
手をとられて
気がついたら手の甲には柔らかくて温かな感触
こ、これはまさか
誓約の、キ、

「いざというときは私が君を守ろう」

「…〜〜〜〜っ!!!
だっ、か らっ

!
(俺は男なんだってーのっ!!!!!!!!)(照れるな。惚れたか?)(うるせぇっ!)(『うっかりときめいたとか冗談じゃねぇ!!』)


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