こんなことを聞く奴がいる。
もしなれるとしたら空を飛ぶ鳥か、深海を泳ぐ魚どちらになりたいか。

なんて

どっちでもいーじゃん。







「そーか?俺は鳥になりたいけどなぁ…」
「志村は気楽そうでいいよねぇー…」
「なんだよ。だいたいアキラだって適当じゃん」
「僕はさ、こんな話どうでもいいんだよ。こんな話がなんになるってんだろうなって。そんな人生でありえない二択は考えるだけ無駄」
「寂しい奴だなアキラ…」

かつての友達はそういった
非日常には縁のない
素朴ないいこだったのに。

それは人間である限り
いつか訪れる
かもしれないし眠ったままかもしれない

ただ闇が大きく弧を描いて
世界を突き動かしてきたことは誰も知らない

生まれついた力
能力
才能


この世には【SPEC】がある。




空なんて飛びたくない
(世界の果てを見たことがあるか)(なんて)(腹の足しにもならない)







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