エレキテルが入ってきて昨今は驚きを隠せない事ばかりだけど今度はロックときたか。
ウチの子はほんと俺を驚かせるね
「つーことは何か?お前は愛擁になっちゃうの?」
「なんていうか、その…ロックで革命を起こしてぇってやつがいて、ほっとけなくなっちまったんだよ」
「なんだいなんだい、相変わらずの世話焼きは健在だねぇ」
「あんただってそのクチだろ!」
まぁぐうの音もでないっていうか
事実俺は高杉のヒモ状態になりつつあるよね
道で行き倒れてた変な格好の大男を拾っちゃうしんちゃんも相当だけど

「だってつまらない、いくらなんでもできちゃうウチのおかんだって言ってもさぁ、俺その間は放っておかれちゃうんだよ?」
「誰が誰のおかんだコラ」
「え?違った?」
「手前は魚の骨でもしゃぶってろ」
「すいませんほんと調子に乗ってしまってこの通りです愛擁でもなんでも」
「わかりゃあいいんだよ」

遠ざけた俺へのお椀を返してくれる
いつから当たり前に高杉家に定着したのか
俺のお椀

「…飯くらい作りにきてやらぁ」
「晋…」

「やっぱ駄目」
「は!?手前にウダウダ言う権利はねぇだろ」
「駄目だから」

「勘違いした輩にうちの奥さんが噛みつかれたら耐えらんないじゃん」


(だから!)(てめぇの過保護も)(いいかげんにしろ!)


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旅をさせるべくは高杉の方ではない
こんなはずでは…やんちゃな高杉のやり方を見守る包容系大人の男を書きたかったのに…



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