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ファミリア、と言っても名ばかりでそれこそ自分達はマフィアのような大それた存在ではない。
ちいさな島の自警団―マフィア被れのような輩はたまにいるけれど私たちは大きなファミリーのようなものだ。
町の治安を守るため、ちょっと手荒なことをするときもたまーに、ある。
「応援助かったわ、コルラード」
「どういたしまして。言ったでしょ、君には力をかすよ?って」
律儀な男だ。
そんなところは彼の職業的人格がにじみ出ているのだろう。
かといって鼻につくわけではない。
彼のそんな空気を気に入っているくらいだ。
「にしても…君ほどの女が出てくる程の任務だったのか疑問だね」
「物騒な女だってこと?」
「おや、侵害だね」
まるで淑女をエスコートするかのように、自然に手を取る仕草はさながら、彼もやはりレガーロ男と言わざるを得ない
「早く育ってねバンビーナ」
「…デビドの真似事かしら?」
「いや、僕は紳士な男だからね。口先ばかりじゃない自信もあるよ」
「僕こそが君を立派なドンナにしたげるから」
このゆびとまれ(君がいるならいつだって駆けつけてあげる)(…そういうのは可愛い子にいいなさい)
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