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突然だが
私は妖である。
人間に化けて人里に降りたら孤児と思われて忍術学園と呼ばれる場所で清掃員として働かせてもらうことにな…いやいや違うであろう。
たまたま私を見つけた若い男が忍術学園の教師であっただけで
なんという。
そして最近また失敗をやらかした
「いけいけどんどーん!」
「…掃除した場所を汚すな七松…!!」
七松小平太、六年生。
あまりに尋常じゃないパワーを持っていたからお仲間だと思ってペラペラ話してしまったのだ。
鬱だ帰りたい
「いや〜妖なんて本当にいるんだな」
「眼前の本物に向かってえらい態度だな」
「龍に化けたりできるのか?」
「いや、寧ろ今の人間の姿の方が化けた姿だということをイマイチ認識していないだろこのお調子者」
最近の若者はあやかしに対する畏怖がない。けしからん。
平安の世と比べてはいけないが…あれがやはり絶頂期だったバブルだバブル
「いっそ大層恐ろしいものに化けて貴様を呪ってやろうかの、何がよろしい?病か、災いか?」
「いや!おまえは居てくれるだけでいい!」
屈託のない笑顔が返されるとは思わず、拍子抜け。相変わらずこいつには毒気が抜かれる
「言わずもがな職務は全うするつもりだの」
「いや!充分助かってるぞ!」
七松に対して何かしら役に立った覚えはないが、こいつの満面の笑みの前ではどれだけ研ぎ澄ました刃もそれこそ役にたちはせぬので
「お前に会うだけで私は毎日晴れ晴れすっきり、綺麗な気持ちになれるからな!」
畏怖すべしこの諸行(お前将来とんでもねぇヒモになるな)(?、口説いてるんだが!)(…マジで?)
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