俺はさいたまに住む普通の高校二年生。二年前自分の学力と相談しつつ漫画みたいな寮生活に憧れて緑が丘に入りました、まる。

何だかんだ入学当時から気が合って仲良くなった後藤と今でもよくつるんでるんだけど
こいつ、見た目に反してザ、不良。
いや、こいつの親玉(飼い主?)がザ、番長。
時代錯誤な番長の存在に半信半疑でいたんだが彼が後藤に向けて繰り出した右ストレートが(後藤避けた)まさかの背後の壁を叩き割ったところで俺はこいつにだけは関わるまいと誓った。
まぁ向こうは俺なんか知らないだろうけど。

そしてあいつは一見ぱっとしないように見えるんだけど
後藤は超幸運の持ち主。
そしてかくいう俺は超不運。
痴漢に間違われること多数、バイトの面接に電車に服を挟まれてホームで引きずられて間に合わなくなったり俺の目の前で五時間並んで待ちぼうけた新作ゲームが完売したり…
もう嫌だ。俺が何をしたってんだ。

でも何となくだが後藤の傍にいることで幸運とはいかないものの±ゼロで相殺されている気がする。(あと一歩前を歩いていたら鳥の糞にあたるところを間一髪で避けれたりコンビニで漫画を立ち読みしてた時俺の真横にドライブとリターンを間違えた車が勢いよく店内に突っ込んできたところを回避した、とか)
まぁ最近気づいたんだけど。

不良の癖に部長だったり
単純なんだけど
俺のプライベートだって無理に突っ込んでこないし
何にも聞かないしな。
そーゆーこと、頭にのぼりもしないだけなんだろうがなぁ。
そこが救われてたりして。

まぁ言わないけど。
結構いいやつだと思います、まる。
あれ?作文?
とにかくこいつの観察が今の俺の興味っちゅーか。
簡単に言えばこいつの周りにいると楽しい、かも。


非日常の脇で地味にいきる平凡ポジション。

それが、俺の日常。


とある不憫の交遊関係




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