The ounder of rphan U 
 -総受男装ハーマイオニー百合夢-




「ハリーとロンなら、先ほど到着したよ。
空飛ぶフォード・アングリアでの。
"暴れ柳"にぶつかって不時着したわい」

一方、そんな事が話されているとは知る由もないサクヤは、
ハリー達についてダンブルドアに尋ねていた。
これがその答えだ。

「そ、そうですか…」

ダンブルドアは心配になってうつむいたサクヤの頭に手を置いた。

「そう心配することはないぞサクヤよ。
怪我は多少したが、ちゃんと無事じゃ。

暴れ柳に多大な損傷を与えたのも新学期が始まる直前じゃった。
よって減点はなしじゃ」

「まじっすか!よかった〜…

あ、ところでスネイプ先生はどちらにいらっしゃいますか?」

「おお、もうじきここに来るよ。
それでは、楽しい1年になるとよいの」

「はい、ありがとうございます」

大広間を出たすぐ先に、ダンブルドアの言う通り、スネイプがいた。

「センセー!」

「フェリックスか…。
貴様に1つ、問いたい事があるんだが」

「あ、奇遇ですね!
オレも1つ聞きたい事が!」

「おそらくそれは同じことについてだろうな。
なぜなら貴様は"自分の荷物はどこか"と尋ねたいのだろうからな」

スネイプは嫌味たっぷりに言った。

「さっすが先生!」

「なぜ我輩宛てに荷物を送るのだ!

本来ならば前もって荷物を送ることさえ禁じられているというのに…!
貴様がすぐに取りに来なかったら全て破棄しようと思っていたのだが…、
まことに残念極まる」

「やっぱスネイプ先生宛てに送って良かった!
すぐに捨てずにちゃんと取っておいてくれたんですよね?」

「…先ほど破棄を決意したところだ」

サクヤの嬉しそうな笑顔に、血色を良くしたスネイプはそっぽを向いた。

「あとですぐ取りに行きますから!
それまでは捨てないでくださいね!

では!」

サクヤはそう言い残して大広間に戻って行った。



大広間に戻ったサクヤと、少しして戻ってきたスネイプ先生を見、
またしてもパーキンソンは口を開いた。

「今戻ってきたスネイプ先生と、さっき戻ってきたフェリックス…。
やっぱりコネだわ…間違いない…今度はスネイプ先生に…」

「………」

その間違った憶測を聞いていたドラコの、サクヤに対する思いは、次第に離れていった。




*****



「ハル!ハリー達が到着したってさ!
さっき、空からご登場しなさった!」

「本当!?」

喜びと怒りとが入り交ざった声だった。

「サクヤ、空から登場って…本当か!?」

ジョージが喰いついた。

「マジかよ!
俺たちもその車に乗りたかったぜ…」

フレッドも割り入った。

「談話室に戻ったらパーティーしないか!?」

誰だかわからないグリフィンドール寮生が言った。

「賛成!
じゃあここのお菓子を少し失敬しよう!」

瞬く間にハリー達の奇跡の到着劇の噂は広まった。
ハーマイオニーはご立腹だ。


やがて歓迎会も終わり、それぞれの生徒がそれぞれの寮へ戻る時間になった。
ハーマイオニー達もグリフィンドール寮へ戻ろうと大広間を出た時、
サクヤが叫んだ。

「荷物、取りに行かなきゃ!
ハル達先に戻ってて!」

そう言って走って行ってしまった。
そこにハリー達の姿が目に入ったので、ハーマイオニーはサクヤについて深く言う事はしなかった。






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