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つっても、めーちゃんとルカ以外はジュースだけどな!!

「題して、やったねレンくん家族が増えたよ会!
はじめます!!」

かんぱ〜い!
と叫ぶと、
めーちゃんはワンカップ、
ミクは野菜ジュース、
ルカはピーチサワー、
レンはバナナジュース、
私はオレンジジュースで乾杯した。

「ねぇねぇレンくんや、なんて呼べばいいかな!
レンきゅん?
レン様?
まじかる☆ぬこレンレン?
LKL?」

「普通にレンでお願いします!
っていうかLKLってなに!?」

「え、『レンかわいいよレン』の略だけど…」

「そんな『なに分かりきったこと聞いてんの』みたいな顔しないで!」

「マスター、わたしのことはルカお姉さまと呼んでもいいのよ…?」

「このルカを止めて下さいMEIKOお姉さまぁぁあ!!」

「はいはい…」

「ミクのことはお姫様って呼んでねマスター!
ほら右手がお留守なのをどうにかしてよ!」

「それどこのミクだようちのじゃないよ!」

もういろいろツッコミが追い付かない…。
ぜぇはぁ。
これたぶんいつかお隣さんから壁ドンくらうな…!

「マスターおかわりぃー!」

「めーちゃん早い!早すぎるよ!!」

そう言いつつも2杯目寄越しちゃう私も私だけど。

「マスター、もうお菓子ないのー?」

「ミクも早いよ!お菓子食べ過ぎ!!」

そんな食べてると太るよ!?
アイドルでしょ!?
そしてお菓子棚からまた一袋持ってくる私も太るね。絶対。

「唄風カラオケ大会始めるわよー!」

いつのまにか3缶空けためーちゃんとルカがTVとPCを繋げて
大画面で私のマイリストを表示した。
羞恥プレイ!!

「唄風?」

レンが首をかしげた。

「私のオンラインの名前だよ!」

「まずはこれでしょー!」

そう言ってミクが指定したURLは…
鏡音レンオリジナル曲 「マジカル☆ぬこレンレン」
(出典:sm9088704)

「新人潰しに定評のあるミクさんやめたげてくださいw」

「え、オレが歌うの!?」

「…を、唄風さんに!」

「はぁぁあぁあ!?」

「いいじゃない、歌ってみたで上げてるんだし」

そんなことを言われましてもね、ルカさん。
ええ、ちょっと歌ってしまったのをうpりましたがね、ええ…!
そんな人前でなんて歌えない…!

「あたしはPCの中から赤面したり噛みながら録音するマスターを見てたんだけどね。
アップロードした後に頭抱えて落ち込んでる姿までばっちりと」

「「なにそれ羨ましい!!」」

そこのねぎとろ声を揃えるな!!

「ぷっ…」

な、なにレンこっそり笑ってんの…!

「タ、タグが…っ」

有名Pの暴走シリーズ
納得の中毒性
何かに目覚める動画
2:11
天使のショタ声

「なんだこのタグたちはww」

動画上げて以来、恥ずかしくてあんまり自分で観てなかったけど…
…これはひどい!

「オレも、唄風さんの天使のショタ声聴いてみたい!」

「レンンンンン!!!
戻ってこい!お前はそっちじゃない!
こちら側の人間のはずだ!!」

「全会一致!
再生しまーす!」

ほい、とミクに渡されたのは、ダイレクトマイク。
ようは、歌番組で歌手が握ってるような形のマイク。
普段は録音用で使ってるマイク。

「えっ、ちょっ、ねぇ」

「大丈夫、録音はしてないからw」

めーちゃんが抜かれたコードを見せてくれた。
…別にそういう心配してんじゃねーから!!

「はい1... 2...
1... 2... 3...」

「にゃー!!!!」

もうヤケじゃあああ!!!






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