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「………ぅ」

なんだこの圧迫感。

「……あー…」

ああ、ミクだ。
そういえば昨日
私の上で寝ていいってったっけ…。

しかし左右にも…



……

………


乳 が っ !!


ちょwちょwwっうぇww
めーちゃんとルカ様の乳っ!
顔に押しつk…っ
耐えろ私の理性ーッ!!


なんという幸せな目覚め。
なんというハーレム。

私、絶対、勝ち組。


「んー、ますたー、おはよー…」

そんな優雅すぎる朝にはぁはぁしてたら
上のミクが起きだした。

「はよー」

「マスターの乳まくら
すっごく寝心地よかったよ!」

「乳まくら言うなし!!」

嗚呼…VOCALOID初音ミクに出会ったころの
“しっかり者だけど
ちょっと天然な純粋お姉ちゃん”イメージが
どんどん崩れてゆく…!

ミクと騒いでると、

「ん、マスターおはよ…」

「ますたぁー」

メイコとルカも起きた。
ってかルカもっとくっついてきたw

「っ起きるぞー!
今日はみんなで買い物に行くからな!」

なんとか理性の壁を守りきり、
私はガバッと起き上って叫んだ。

「「はいマスター!」」

あれ、気持ちいい返事なのに一つ足りない。

「ルカ?」

どしたの?

「マスター、モーニングキスは?」

ミクとめーちゃんが
パタパタと寝室を出て行ったとき、
ルカの口からとんでもないワードが…。
げ、幻聴かな…?

「…は?」

「しないの?」

っとー…。

こ れ は 。


…何フラグっていうの?
ボクもう分かんないや。

「前のマスターは毎朝してくれたのに…」

まじでか。

「…………、」

「マスターから、してください」

だからなんでこういう時だけ敬語。
しかもその顔ずるい!
否と言えなくなる顔…。

「〜〜〜っ!」

まったくもって身が持たない!

ほんと、私にそういう欧米文化ないから!
純日本人なんで
スキンシップとかそんな激しくないから!

ほんの一瞬の、触れるか触れないかのキスを
ほっぺにした。GJ、私の勇気!
でもあくまでほっぺまで、だからな!!

「おはよう!マスター!」

「は、ははは…はよ、ルカ」

ここでやっとルカの朝が始まるのね…!
もう一生夜のままでいやがれこのやろうっ!





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