The ounder of rphan T 
 -総受男装ハーマイオニー百合夢-




サクヤはネビルの元に行くと、腰を90度に曲げて頭を下げた。

「ごめん!
オレがもっとしっかりしてればネビルはケガをしなくて済んだのに…本当にごめん!!」

ネビルは慌てた。
いつもはネビルが謝る側なのだが、今日は逆の立場だからだ。

「そんな!あれは僕が悪いんだよ!
ほら、もう治ったんだしさ!」

ネビルは折れた方の手を振ってみせた。
…確かに治っている。

「マダム・ポンフリーがパッと治してくれたんだ、ちょっと痛かったけど…もう大丈夫だから!
早く夕食を食べようよ!」

「…ああ!」

ネビルが空元気でない事が分かり安心したサクヤは頷き、ネビルとともにハーマイオニーの隣に戻った。


その時、双子のウィーズリーがホールに入ってきて、サクヤを見つけると足早にやってきた。

「すごいな!」

まずジョージが口を開いた。

「ウッドから聞いたよ。
僕たちはビーダー、グリフィンドール代表選手だよ」

次にフレッド。

「「ウィーズリー・ツインズでビーダーだ!面白いだろ?」」

二人声を合わせ言った。

「おう!ジョージにフレッド!
クィディッチの時はばっちりオレを守ってくれよな!」

サクヤは二人に答え、ニカッと笑った。

「チャーリーがいなくなってからクィディッチ・カップ一度も取ってないんだよ。
だけど今年は抜群のチームになりそうだ!」

フレッドが言った。

「じゃあな、僕たち行かなくちゃ。
今度はハリー達の所さ!」

ジョージが言い、二人は去っていった。

「相変わらずどっちがどっちだか全く分からないわ」

ハーマイオニーは自嘲していた。

「そうか?全くって訳じゃあ…なくね?」

サクヤは腕を組んで言った。

「ってうわ…ハリー達ん所にドラコが来てる…。
ひと波乱ありそうだから行ってみよう!」

サクヤはハーマイオニーの手を引き、目立たないように近付いて聞き耳をたてた。

「――…ご所望なら今夜だっていい。
魔法使いの決闘だ」

マルフォイがサクヤに気付かず続けた。

「げ」

サクヤはハッとしてハーマイオニーを見た。

「ハル、まさか止める気じゃ…」

「当たり前よ!そのまさかよ!
ちょっと行ってくる!」

ハーマイオニーはそう言いハリー達の元へ行ってしまった。








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