The ounder of rphan T 
 -総受男装ハーマイオニー百合夢-




「まさか!」

夕食時だった。
マクゴナガル先生に連れられていった後の事をハリーはロンに話して聞かせた。
サクヤは少し離れた所でハーマイオニーと夕食を食べていた。

「シーカーだって!?
だけど1年生は絶対ダメだと…、
…なら、君とサクヤは最年少の寮代表選手だよ!
ここ何年来かな…」

「1年生が寮代表選手に選ばれたのは百年ぶりだって。
正式選手と補欠選手が一年生で同時に決まったのは前例が無いらしいよ!
やっぱサクヤってすごいや!」

ハリーは選手となったサクヤの友達として鼻が高かった。

「いやいや、ハリー、君だって十分すごいよ!」

あまりに驚いて、感動して、ロンはただボーッとハリーとサクヤを見つめるばかりだった。

「来週から練習が始まるんだ。
でも誰にも言うなよ。
ウッドは秘密にしておきたいんだって」

その時、双子のウィーズリーがホールに入ってきていて、サクヤと話し終え、ハリー達の元へやって来た。

「君もすごいな」

ジョージが低い声で言った。

「ウッドから聞いたよ。
僕たちも選手だ――ビーダーだよ」

「今年のクィディッチ・カップはいただきだぜ」

とフレッドが言った。

やがて二人はリー・ジョーダンの所へと去っていった。





時を少し遡り、一方サクヤ達は…

「シーカー!?」

「しーっ!ハル静かに!!」

夕食時、ハーマイオニーにマクゴナガル先生に連れられていった後の事を話して聞かせた。
途端に叫んだハーマイオニーの口をサクヤは慌てて押さえた。

「ウッドがまだ秘密にしておきたいんだってさ」

そうしてゆっくり口から手を離す。

「ごめんなさい…」

「…で、ネビル、大丈夫だって?」

サクヤは途端に心配顔になった。

「ああ、マダム・ポンフリーがもう治してくれたそうよ。
問題ないって。安心して?」

ハーマイオニーは安心させるように穏やかな口調で言った。

「はぁぁ〜…」

魂が抜ける勢いでサクヤはため息を吐いた。

「よかったぁ…!」

ちょうどその時、ネビルがホールに入ってきた。

「ネビルっ!」

サクヤはネビルの元へと駆け寄った。

「ごめん!!」








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