The ounder of rphan T 
 -総受男装ハーマイオニー百合夢-




-数日後、木曜日-





飛行訓練は木曜日に始まります。グリフィンドールとスリザリンの合同授業です





「ついに来た!飛行訓練っ!!」

今日も朝からハイテンションなのは言うまでもない、サクヤだった。
不安がる一年生の中、一人喜んでいた。

そんな中、青白い顎の尖った少年・マルフォイがまたもやサクヤに声を掛けた。

「楽しみなんだ?飛行訓練。
まあ、合同授業って事でよろしく頼むよ」

その時ハイテンションだったサクヤはマルフォイを"敵"と認識し忘れて、彼と肩を組んだ。

「ああ楽しみさ!
なんせ人が大空を飛ぶんだぜ?箒一本で!
ライト兄弟もビックリさ!」

サクヤは明後日の方を向き、握り拳を作った。

「そそそ、そうだな…
(な、何故この僕が緊張しているんだ!?
僕が彼女を好きなんじゃない!
彼女が僕を好きなんだ!)」

自意識ヘタレ説が浮上した。

少し離れたところでハーマイオニーはクィディッチ講義を展開していた。
するとフクロウ便が届き、ハーマイオニーの講義は中断された。

「『思い出し玉』だ!」

ネビルはおばあさんからの小さな包みを開け、中に入っていた『思い出し玉』を握ってみせた。
すると中の煙が赤くなった。

「何を忘れているか分からないよ…」

ネビルが何を忘れたのか思い出そうとしている時、
マルフォイがグリフィンドールのテーブルのそばを通りかかり、玉をひったくった。
ハリーとロンははじけるように立ち上がった。
が、サクヤに静止された。

「ドラコ?人の物借りる時は『貸して』くらい言おうよ?」

「「「(い、、今、ファーストネームで…!)」」」

ハリーとロン、ドラコの気持ちが重なった。

「どうしたんですか?」

マクゴナガル先生が駆けつけ、尋ねた。

「先生、マルフォイが僕の思い出し玉を取ったんです」

ネビルが答えたが、マルフォイはサッと玉をテーブルに戻し、

「見てただけですよ」

と言い残し去っていった。




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