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「よォ、遅かったじゃねぇか…!!」

一人、

「シッポ巻いて逃げたかと思ったぜ」

二人、、

「まァ、謝るとこだけは
親の躾がなってるがな…

―だが!」

三人、、、

「「「「仕返しに情けは必要ねぇ!!」」」」

その他大勢……!!!!

「……ぇぇぇぇええ」

今かなりヒいたぞオレ。
そりゃあさ、この辺の荒れてる学校のよろしくないヤツ10校分くらいボコったり
オレの地元荒らす暴力団を
2つ程壊滅させたりしたけどさ!!

それは"正義"の名の下の制裁だぜ!?
正当防衛だ!
絶ッ対ェ仕返しされるような事じゃないよな!?

「ぅおおぃ!!
今てめぇヒいたろ!!?
俺たちの組のモットー、
“組より強い輩は消す”を
忠実に守り通しに来てやったってのにヒいたろ!!?」

消sッ……!?

はっ…上等じゃねぇか!
最初は相手の数に圧倒されてヒき気味だったけど、
よくよく考えてみれば弱いから集まるんじゃねぇか!
だったら…!

「消すとかそういう言葉使っちゃいけないんですぅー!
口悪い輩にゃお仕置きが待っているー!!

このオレがお前らなんかに負けるかってんだ!
さっさとかかってこんかァ!!」


「「「「・・・」」」」


…あれ?何でシラけた?
オレ何かスベるような事言った…?

「な、なんだよノリ悪ィな!
こういう時は叫び声上げながらかかってくるモンだろ!
空気読めや!!

そしてバッタバッタとオレに薙ぎ倒されろ!!」

「「「「・・・」」」」


なおもシラけるか…。
なんなんだ一体…。
アレか、本当は謝りに来て、
だけど素直になれないツンデレの集まりなんですk…

「今だ!卯月のヤローをとっ捕まえろ!!」

「なッ…!」

ガッ!ズテン!
…痛ってー、顎打った…
まさか後ろからタックルかましてくるとは…
オレも初歩的なミスしやがって…
油断した…!

「…汚ぇぞコラ」

「喧嘩にルールがあるなんて聞いたこと無ぇな?
汚ぇもクソもあるか」

オイオイこのリーダー格、
ものっそムカつく事言ってくれてんじゃん…!?
つか、誰だよオレの背中に乗ってるヤツ…かなり重い…

「よし、コイツの手足縛って俺の前に出せ。
泣いて謝らせてやる」


ぎゅううぅぅう!!
「ぃでででででェ!!!!!」

「フン、ザマぁねェな…
こんなんに壊滅させられかけたなんて…
とんだ恥だぜ」

リーダー格の男の手が咲矢の顎を上げさせる。

「女みてぇーな顔しやがって…
テメーがもし女だったら
奴隷にしてやったんだけどな?
ククク…」

さっきから黙ってりゃ
言いたい放題言いやがって…!
こんなヤツなんかに
オレが女だって事、
ゼッテー言ってやんねぇ!
奴隷にされるのも嫌だしな!!

「そんなノンキにお喋りしてていいのか?
そろそろ本気だすぜ?オレ」

黒いオーラを纏って言ってやれば
ナマケモノも逃げ出す怖さだぜ☆

「そりゃ怖い。(棒読み)
そんじゃ、本気出される前に"消す"としますか」

…やるなお主。
ナマケモノよりは肝が据わっているらしい…。

「お前等、
遊びはここまでだ…


…やるぞ」

途端に周りの奴等の目の色が変わった…?

なんか、見たことないけど、
ホントの人殺しみてーな目だ…!

これは本気でヤバいかもしんねぇ…!!






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