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六番隊舎への帰り道。


「恋次、離せ」

「あ? ああ」

恋次はオレを放すと、
立ったまま歩き出さないオレに向き直った。

「恋次。オレ…ちょっとの間、隊舎には戻らない。
十日間くらい帰らないつもりだけど、心配すんな」

「な、なんだよいきなり…藍染隊長と何かあったのか?」

「別に…じゃあ、もう行くよ」

「おい!!」

恋次が呼び止める声が聞こえたが、
聞いてないフリをして瞬歩で去る。
行き先は、尸魂界の勉強部屋。

「(悪ぃな恋次。
オレはもっと強くなんなきゃなんねぇから…
誰にも迷惑がかかんないように、もっと強くなんなきゃいけない)」

藍染とサシで対峙して分かった。オレがいかに弱いかが。



*****


なんとか部屋の入り口を見つけて、中に入る。

「鷹楼丸…出てきてくれ」

オレがそう言うと、斬魄刀が光って黒髪の男があらわれた。

「久しぶり」

「ああ。
…卍解の修行、か?」

「そうだ。
時間が無い。十日間で、終わらせる」

準備体操をしつつ話す。

「…そうか。
無茶だ、なんて言っても、お前は聞かないんだろうな。

…いいだろう。だが手加減はなしだ」

「当たり前だ」

その言葉を最後に、鷹楼丸は地面に手をあて、何かを念じた。
するとそこら中に様々な形の刀の状態の鷹楼丸が現れた。

オレと鷹楼丸は同時に近くにあった刀を抜き、同時に飛び出し、刀を交えた。







 修行開始だ。















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