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…越智さんの話は終わったっぽいな。
ってぇ事は、
オレはこれまたお決まりの質問責めだろうな。
「卯月君!初めましてv」
「仲良くしてねv」
「キャーこっち向いてぇv」
「咲矢君って呼んでいい?」etc...
おー、女子受けのがいいのか!
いや、男子がシャイなだけか…?
「ねぇねぇどっから来たの?」
「ああ〜…ちょっと遠くから」
嘘は言ってない。
「何で?」
「親の仕事の都合で」
ありきたりが一番。
「卯月君で
このクラスに転入してきたのは2人目なんだ」
よし来たその話題!
「へぇ!
1人目は誰なんだ?」
そしてその答えはモチロン…
「君の席の斜め前、朽木ルキアさんだよ」
オレは席を立ち、人混みを掻き分け、
一護と(多分)オレの話をしているルキアに近づいた。
「やあ!昨日ぶり!ルキアv」
後ろから肩を抱き、挨拶をする。
「かっきき、きさm…貴方は…昨日の!///」
噛みすぎです、ルキア女史。
「おんなじ、似た者同士なかよくしようなv
一護も!」
似た者同士ってのは、
転入生としてって意味と死神としてって意味の掛け言葉だ!
「俺とお前に接点なんかあるか…?"似た者同士"って…」
「ああ、だから、オレも死神だって言ってんの」
笑顔のままオレは答えた。
「!!
…咲矢!ちょっと来い!ルキアも!」
「一護…?」
一護はオレとルキアを抱えて屋上へ向かった。
教室からは「一護のヤロー!転入生独り占めズルいぜ!!」と声が聞こえた。
きっと声の主は啓吾だ。
-屋上-
「さあ説明してもらおうか!」
「…何を!?」
「とぼけんな!」
「…説明っつってもなぁ…
オレは死神。それ以外に言う事はないが?
ただし、無所属だがな」
「?」
意味の分からない一護と、
「…!?」
いぶかしむルキア。
まァ、
"全てを知っている"事は夜一さん達以外の人に言う気は無ぇけど。
いくら一護でも、な。
これ以上の負担はかけらんねぇ。
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