[> 10


「なななな何で!?
何で分かった!!」

「!
ホントに女性なんスか!?」

あ。カマかけやがったな。
ま、それは置いといて…

「そうだよ!女だよ!
で!!なんで分かった!?」

「…いやあ、何て、言うか…

その…抱きつかれた時に、
む、胸があたった、って、言うか…
なんというか…///」

「………あははー」

そういや、鷹楼丸との修業が終わって
汗かいたからシャワー浴びて…
そのままいつもはサラシ巻いて胸を無くすのに、
今は忘れてたんだ…
それに浦原さんの甚平、薄地なんだもん…失敗失敗…。

「ってか浦原さん、変態。


「「「「ぶッ!!」」」」
by夜一&ジン太&ウルル&テッサイ

「まったく…喜助は気付くのが遅いのォ!」

「え?
夜一さん、オレが女だって気付いてた!?」

「なんじゃ?
気付いてないと思うたか?」

ガーン ガーン ガーン ガーン…
初めてノータッチで見破られた…。

「あ、空座第一高校の制服…
咲矢サンが女性とは気付かずに
男子用を用意してしまったので、
ちょっと取り替えてきまs「NOーーーーー!!」

「!?」

危ねえ危ねえ!
この世界では極力男でいようと誓ったんだ!
…その方が色々と便利だし!!

「浦原さん!夜一さん!
ジン太!ウルル!テッサイさん!
オレが女だって事は黙ってて!!いい!?」

オレのあまりにも必死な訴えに、

「ハ、ハイ」
「うむ」
「おう…」
「あい」
「御意」

一家賛同!

そんじゃ、問題も解決した事だし、
そろそろお暇しましょうかね…。

「商店の皆!制服に教科書…
勉強部屋も晩メシも、いろいろありがと!
それじゃあ、夜遅くまでお邪魔しました!
テッサイさん、晩ご飯美味かったぜ☆
じゃっ、お世話になりました!」

脱兎の如く。

シ────────ン…

「行っちゃいましたねぇ…」

「じゃな…。
…ん?何か、引っかかる…」








どうしよう…!

さっきまで気付かなかったが…
オレってBLEACH界じゃあホームレスじゃん!!
公園でうずくまって寝ろってか!?
ちくしょうめ…ぐすん。

「浦原さ〜ん…夜一さ〜ん…」

捨て猫の如く。

「まったく、世話の焼ける奴じゃ」

「!! 夜一さん!」








( 17/83 )
[] []
[戻る]
[しおりを挟む]



- ナノ -