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夜一さんは浦原商店への道のりを
黙々と歩いていく。
…今のうちに頭ん中整理しとかなきゃな。
さっき分かったのは、今は6巻こと。
ってー事は、石田が起こした大虚事件が終わって、
ルキアがあれこれ悩んでる時期だな…
そして明日の深夜、ルキアが出て行く……
こりゃ早いとこ死神化と、
せいぜい始解ぐらいは習得しとかなきゃ
ただの足手まといになっちまう…!
…だったら!
「夜一さん!
浦原商店に着いたら、
オレの話、聞いてもらえるか…?」
夜一さんと浦原さんにオレの事話して、
納得してもらえたら勉強部屋を借りられるか交渉してみなきゃな。
明日までに始解を習得しなきゃなんねぇんだから!
「…ああ。よかろう」
夜一さんはどこか、考え事をしている様だった。
-浦原商店前-
「ジン太くんちゃんとおそうじしてよう…」
「うるせえ!
今の時代男は黙ってサッカーなんだよ!!
シュートぁ!!」
そう言いながら竹箒をバットに見立ててフルスウィング。
これでは野球である。
「もう…… ん?」
おー、ここが浦原商店…
…道順は覚えた!!
「おーーー♪
夜一サンじゃないスか!
お帰りなさーいv」
夜一さんを高い高いをしながらオレの存在に気付き、
こちらに近付いてくる。
「…アナタは?どちらサンスか?」
「オレの名は卯月咲矢!
浦原さんと夜一さんに話がある!
オレの話を聞いてください!
そのためにここに来たんです!」
「…喜助、こやつ、何か知っているようじゃ
儂の事を知っておる」
夜一が喜助に耳打ちする。
「…………
…へェ、なかなか
面白そうな子っスねぇ…。
良いでしょ!
話、聞こうじゃありませんか。
奥へドウゾ?」
浦原さんはオレを奥へと通してくれた。
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