風の谷のなく頃に
世の中みんな腐ってるって
そう思う私が腐っていて
世の中ろくな奴いないって
そう思う私はいったいだれ
不快の海 深いの海
どこまでも広がるこの世界
腐海の闇 深いの闇
どこまでも広がる地獄絵図
世の中みんな腐ってるって
そう思う私はいったいだれ
世の中みんな病んでるって
そう思う私も病んでいて
誰か助けてよ
腐海に響く叫び声
誰か助けてよ
誰も聞こえない叫び声
誰もいないの
みんな揃って知らんぷり
誰か助けて
聞こえないふり みないふり
それはたとえば腐海の海で
それでも叫ぶことに意味があって
それはたとえば不快の海で
本当は近づきたくなんかなくて
それはたとえば腐海の膿で
それでもだれか触らなきゃ
それはたとえば腐海の闇で
それでもだれか燃やさなきゃ
それでもだれか照らさなきゃ
それは一生 無くならないから
世の中みんな腐ってるって
それでも私は変えたくて
世の中みんな病んでるって
それでも何か変えたくて
世の中みんな腐ってるって
それでも何か変えたくて
世の中みんな泣いてるって
それならだれか助けたくて
それでも誰か助けたくて
世の中みんな止んでるとして
それでも何か変えられるのは
きっと
君なんだよ
(あとがき)