サタデイ
土曜の朝には 眠気がまして
布団を起きれる気がしない
朝の陽光が私を照らして
外には小さな鳥が泣く
ねぇ寂しいよって鳥が言うから
よしよしと羽をなでてやる
少し暖かな春の日差しが
私を再び眠気に誘う
いやなことばかりだって君が言うけど
ねえ本当にそうなのかな
もしかしたら見えてないことだって
あるかもしれない教えてよ
朝の光と窓辺の声が
照らして照らして
私を照らして
不穏な空気と暗い雲は
見えない見えない
もう見えないよ
鳥はまた泣いてる どうしたのと尋ねると
不安で不安で仕方ないと言う
私はまた羽をなでる ねえ私に何ができる
隣にいるだけじゃ足りないのかな
朝の光と窓辺の声が
照らして照らして
私を照らして
不穏な空気と暗い雲は
見えない見えない
もう見えないから
鳥は言う
ありがとう
私はもう行かなきゃ
羽ばたいていく鳥
私はいつも
見送るばかりだ
ねえ本当は隣にいたいのに
どうしてみんな離れてくのかな
私だってそれなりに
いいやつだと思うんだけど
教えて 教えて ねえ教えてよ
朝の光と窓辺の声が
照らして照らして
私を照らして
不穏な空気と暗い雲は
見えない見えない
もう見えない
(あとがき)
土曜の朝にできた、寂しがりやの唄。