旅立ちの海賊船
長い旅を越えた船は
つかの間の休息
とある街に降り立つ
約束の酒場
少年は海に憧れていた
彼のようにいつか
立派な海賊に
なるんだ
何かが吹き飛んだ
そうたぶん僕の過ちで
頭が真っ白だ
涙が虚空に浮かんだ
荒れ狂う波の
憧れる旅路を
そういつか
僕は海賊になるんだ
大人になった少年は
約束どおり海賊になる
もらった宝物
いつかの傷と
度重なる戦いと
仲間との出会い
芽生える友情
見えない絆
いつかの約束と
彼への憧れを抱えて
少年は旅に出る
目指すは
最果ての地
約束の場所
そして秘法のありか
荒れ狂う波の
憧れる旅路を
そういつか
僕は海賊になるんだ
荒れ狂う波の
目指す旅路を
そういつか
僕はあの場所へ立つんだ
(あとがき)
とある海賊のお話。