#2.5
『あ、ちょーどいいところにいた。小早川さんに筒井さん!』
「えっと…?」
「げ、キモい奴等の中にいた女!」
『そっか、小早川さんとははじめましてじゃないけど私の名前は知らないんだったね。』
「杏奈、知り合いなの?」
「ちょっとね。」
『私、一ノ瀬ありさっていいます!今日は二人にチョコ持ってきたの。この間筒井さんの気を悪くしちゃったみたいだし、そのお詫びもかねて。』
「フン、あんな変な連中とつるんでる女からなんてもらわない「あ…ありがとう。私、甘いものすきなの。」って杏奈貰っちゃってるし!」
『そっか、それならよかった。筒井さんもどうぞ。』
「あ、杏奈が貰ってあげたから、私も貰うだけだからね!!」
『それでさ、提案なんだけど…友達になろうよ!』
「え?……いいの?」
『もちろん!二人ともいい人そうだしさ。んーと、杏奈とまりちゃんでいい?』
「じゃあ、…私はあーちゃんって呼んでもいい?羽柴くん達が呼んでたから…。」
『全然構わないよ。これからよろしくね!』
「うん、よろしく。……まりちゃん?」
「……こんなの認めたくないけど杏奈が友達になるってゆーなら、私も……と、友達になる…。」
『本当!?まりちゃんからそう言ってくれるなんて嬉しいな。今度、三人で遊ぼうね!』
チョコからはじまる友情