澄野さんに命を救われた?

「よお」
「あっ澄野さんこんにちは!こんな雪の日にどうしたんですか?」
「…そりゃーこっちの台詞だ、お前いつから外にいるんだ?手真っ赤だぞオイ」
「なんとなく澄野さんに会えるような気がして…」
「ハハ」
「私が澄野さんと出会ったのもたしかこんな雪の日でしたね」
「そうだったか?覚えてないな」
「そうですよ、私死にそうになったうえ雪で盛大にすっ転んだのでよく覚えてます」
「あーバク宙みたいになってたやつか」
「そ、そんなに激しかったですか!?」
「おう」
「(めっちゃ恥ずかしい…)まさか自分がヤクザに追っかけられるとは思ってなくて凄くびっくりしたんですよね…相手は刃物持ってたし本気で死ぬかと…その折はありがとうございました」
「アレはお前何で追いかけられてたんだ?」
「さあ…澄野の知り合いがどうとか叫んでたような気がしないでもないような…」
「別にあの時は知り合いでも何でもなかったけどな」
「ですよね?何でなんだろう」
「さあな」
「(あれ…?よくよく考えるとそもそも生命の危機に陥ったのは澄野さんのせいだったのでは…?)」
「でもまあ…あのヤクザのおかげでお前と出会えたようなモンだから感謝しないとな」
「……!!!そ、そそそそうですね!!!」
「…顔真っ赤だぞ」
「今日寒いですから…!」
「ハハハ」
「(え、笑みが悪どい…)」

澄野さん