ジェノスは私のことをよく知っている

「…………おはようジェノスくん…」
「おはようございます!朝ご飯出来てますよ」
「あ、ありがとう…」
「昨日は飲み会でしたよね?味噌汁の具はしじみにしましたよ」
「あのさ、朝ごはんとか作らないでいいよ…」
「? 何故ですか?」
「自分で作れるし何より…その、家に不法侵入しないでほしいなって」
「チャイムを鳴らしたら起こしてしまうかと思ったので」
「そ、そういうことじゃない」
「安心してください、ドアや鍵は一切傷付けてませんよ」
「そういうことじゃなーーーーーい!!!!逆にどうやって入ってるの!?」
「合鍵ですが……」
「(何故ジェノスはエッ当然でしょ?みたいな顔をしてるんだろう…)って合鍵?えっ?渡してないよね?」
「作りました」
「!!?!??!?」
「ピッキングなんかはしていないので大丈夫です」
「何が大丈夫なの!?全然大丈夫じゃないよ!」
「あなたが毎日健やかに平和に過ごすために必要なことをしているまでです。何も心配しなくていいんですよ…俺に任せて、安心して生活してください」
「(ま…全く安心できない…笑顔が怖い…)」
「さ、ご飯でも食べましょう」
「うん…(あれ?そういえば昨日飲み会だったってジェノスに言ったっけ?)」

ヤンデレジェノス