おせおせゾンビマン!

「…よお」
「あっおっおはっおはようございますゾンビマンさん!」
「そんな固くなるなよ、リラックスしようぜ」
「す、すみません…」
「今日はわざわざ付き合って貰って悪いな」
「いえ…(流石に守って貰って下半身が吹き飛びながらも一緒に出掛けようって言われたら来るしか無いというか………)」
「じゃあ行くか」
「どこ行くんですか?」
「水族館」
「えっ水族館?ほんとですか!?」
「何か変な事言ったか?」
「なんとなくゾンビマンさんのイメージじゃなかったので…えっと、そのっ、変な意味じゃなくてですねっ!?」
「最近…すげー好きな奴がいてな、それが見たいんだよ」
「(サメとかかなあ…)何の魚ですか?」
「ペンギン」
「え…ペ?ペン、ペンギン?」
「ペンギン」
「…ぶふっ………」
「何で笑うんだよ」
「いやそんなキリッとした顔でペンギンって単語が出てくると思わなくて…くっ…」
「ヨチヨチ歩くの可愛いだろ?」
「〜〜〜〜ッッ可愛いですよね…!ふふっ、ふへっ」
「可愛いよな、ホント」
「(な、何故私をガン見しながら…!)」
「行くか」
「ひゃっ!?あ、は、はいっ!(うわうわうわ手繋いじゃってる…!手汗大丈夫かなあ…顔あっつい…!!)」
「(……手繋ぐだけで耳まで真っ赤になるとは…先は長そうだな…しかし本当に可愛いなコイツ…)」


一生懸命アプローチするゾンビマン