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「#幼馴染」のBL小説を読む
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- ナノ -
「意外と空いてるな」
「この映画すっごい観たかったんだー!誘ってくれてありがとうジェノス!」
「偶然チケットが手に入ったんだ。観たい奴が来るのが一番だしな」
「…あはは、そうなんだ!やっぱりジェノスは優しいねー」
「(本当は前売りペアチケットを買っておいたんだが…好きでもない奴からそんな事されたら気持ち悪いだろう…)」
「暗くなってきたしそろそろ始まるかな?」
「ああ、そうだな」
「確かこれちょっとスプラッタなシーンあるんだっけ…ドキドキしてきた…」
「怖かったら手でも握ってやろうか」
「えっほんと?握って握って」
「!」
「…ねえ何そのすごい驚きました!みたいな顔!」
「まさか乗ってくるとは思ってなかった(……本当に手を…握ってもいいんだろうか…)」


「(い、勢いで握って!とか言っちゃったけど絶対ただの冗談だったよね…うわあ不愉快だとか思われてませんように!!偶然でもジェノスに映画誘われただけですごい奇跡なのにここで嫌われちゃったらどうしよう…うう…)」
「…顔色が悪いが大丈夫か?」
「へっ!?あ、ああうん大丈夫!全然大丈夫!」