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「#幼馴染」のBL小説を読む
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- ナノ -
「お前は一体何なんだ」
「そんなの貴様のような阿呆どもが一番ようく理解しておる事だろうが…まあ、貴様らヒトの言葉を借りるならば怪人というやつじゃ」
「災害レベルはどのくらいだ」
「その災害れべるとやらが妾にはわからんのじゃがのう?快楽を求めてヒトを襲うような悪趣味なことは生憎したことがないのでな」
「…お前は、何の為にここにいる」
「そんなの妾にも分からぬわ。あの髭侍の弟子ならばちぃとは想像できぬのか」
「師匠が自分のもとに怪人を置いておく意味が分からないからお前に聞いているんだ」
「…犬猫と同じじゃと思うが?」
「S級ヒーローが怪人を飼うなんて、馬鹿げてる」
「貴様は妾が邪魔で邪魔で仕方ないのだな、師匠をとられたとでも思っとるんじゃろう?一刻もはやく出ていけと思うとるな?」
「分かってるじゃないか」
「妾もこんな場所さっさと出て行きたいが…残念ながらそれは無理な話でな。彼奴が妾を出そうとせん。飼い主が妾を要らぬと思わぬ限り外へ出れぬのじゃ」
「お前のその大きな角は飾りか?何故出て行きたいと思うなら師匠に抵抗しないんだ」
「誰でも命は惜しいに決まっとるわ!アトミック侍、と言うたかのう。あの髭侍がその名を名乗る限りは妾も出て行けぬ。だいたい髭侍の前では中々饒舌なお前がそれだけ口数を減らすほどに嫌ならば妾の近くに寄らねばよいものを…矢張り貴様は阿呆じゃのう!そろそろ貴様の愛しのお師匠様がお帰りになるころじゃ、とっとと去ね若造が」
「……怪人め」
「そんな単語痛うも痒うも無いわ」