「ッ痛、」
「ーーーすみの、さん?」
「…何だ、なんで泣いてんだ」
「生き、て」
「そう簡単に死んでたまるかよ」
「でもあんなに…内臓、切除されて…目覚まさないんじゃないかって、思っ…」
「お前見てたのか?悪シュミだな」
「ほんとによかった…」
「反論しろよ」
「ほんとに…」
「調子狂うだろうが」
「ごめ、なさ、」
「俺にお前の涙は綺麗すぎるんだ」
「そんなことないです」
「いい機会だ、あの医者の腕がホンモノならあと5年しか生きれないんだぞ俺は…とっとと切り捨てちまえ」
「嫌です」
「こんな奴好きでいても苦しいだけだぞ」
「それでもいいんです、澄野さんじゃなきゃ、駄目なんです」
「……馬鹿だな」
「馬鹿でもいいです。澄野さんと一緒にいれるなら」


「(やっぱりこいつは俺と違って綺麗すぎる)」