「ねえねえ苛くん」
「何だ」
「学校の外だったら風紀とか気にせずくっついてもいい?」
「駄目だ!学校外といえどこの町にいる以上は皐月様の庇護下!風紀は乱してはならんッ!」
「じゃあ町の外ならいい?学校の人も町の人もいないとこだったら苛くんにくっついてもいいかな?」
「ム、確かに本能町の外であれば……いや!学生の身である以上不純異性交友を許す訳には…!」
「不純じゃないよ、私は苛くんと仲良くしたいだけだもん」
「確かにお前が不純なことを考えているかというと否だがそういうことではなくてだな」
「苛くんに限って不純なこと考えてるわけないもんね?」
「うぐ…そ、それはだな……ぐう………」
「ね!?」
「ウムム」
「ちょっとそこ!生徒会室でイチャこいてんじゃないわよバカップル!」
「カップルじゃないよ乃音ちゃん!ねっ苛くん!?」
「…ぐぬ……」
「あ、付き合ってなかったんだね?蟇郡も苦労人だなあ」
「…なんかあたし蟇くんが可哀想になってきたわ」
「蛇崩にも同情心があったんだね」
「うっさいメガネ」