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- ナノ -
(ほんのりトリップっぽい)


「白石ィまたあれやってくれよ!」
「あれ?」
「関節外すやつ!」
「お前あれ見せた時爆笑しすぎて看守に張り倒されてただろ!学習しろよ!」
「えーッケチ!」
「お前の為を思って言ってんだぞ俺は…」
「は〜つまんね〜…暇なんだよ俺はよー」
「…お前よぉ、なんでこんなとこにいるんだよ」
「ん?知らね」
「知らねーって…」
「だって気付いたらここに居たんだもんよ」
「何もしてない訳ねーだろ?」
「目が覚めたら頭割れてたとかで病院にいてよ、俺が何十人と人を殺したって言われたけどそんなことしてねーし…何言っても看守のやつらにふざけるなって怒られるしここがどこかも知らねーし、意味わかんねぇ」
「俺に冤罪主張しても何もなんねえぞ?素直に言えよ」
「本当に知らねーんだって!つーかなんも覚えてないんだよな…なんで北海道にいんのかも、なんで網走監獄が使われてんのかも……社畜極めてる俺が人殺す勇気あるわけねーっての」
「よくわからんが記憶喪失ってことか?」
「周りが言うにはそうらしいんだよな〜俺はハッキリしてるつもりなんだけど。白石もふざけんじゃねー!って思う?」
「……お前が嘘つける人間かよ」
「…白石お前いいヤツだなー」
「お前が素直すぎるんだよッ!」
「そうか?」
「(全部計算だったとしたら怖すぎるが…どうにも嘘だとは思えないんだよなあ)」
「いいかげん外出てぇよーなんかよくわかんねえうちに刺青彫られるしこのままじゃ日常生活送れなくなっちまう…仕事もクビになってるだろうし…」
「…いつかこっから逃げる時はお前も連れてってやるよ」
「マジで!?お前ホントにいいやつだなー白石!でも俺足手まといになるだけだぜーほっといてお前だけで逃げろよな」
「(こーいうことすっと言えるのが素直に嘘だと思えないとこなんだよな…)」