「お久しぶりですな」
「…な、永倉さん!?うわあほんとうにお久しぶりです!いかがお過ごしでしたか?」
「近ごろは帝大で剣術の指南をしておりました。そちらは?」
「以前と特に変わりはありませんが…夫が戦で亡くなってしまったので一人での生活になりました」
「…失礼」
「いえ、お気になさらないで下さい!それがきっと天命だったんです」
「あなたは相変わらずお強い方ですな」
「それだけが取り柄ですから…それにしても、永倉さんは今日はどうしてこちらへ?」
「実は親戚の家を知り合いの方が使うことになりまして…少々荒っぽい輩もいるのでご迷惑をお掛けするやも、と」
「なるほど…分かりました、そういうことでしたらその方々にご挨拶しに今度伺わせて頂きますね」
「…………獣にはくれぐれもご注意なすって下さい」
「獣?」




前置きのような小ネタが多くなってきてしまっている…。牛山で何個か書きたいな〜と思っていた話があったのですが、本誌のほうがゴチャゴチャしてるみたいなのでとりあえず前置きだけ。